夏JUMP! | ナノ



「…はぁ」

あれから、マントを翻し颯爽と登場したキッドくんが「花火大会はなまえのために企画したんだ、褒めろ」とかぬかしやがるので、一発殴らせて頂いた。
「鬼道さぁあああんッ!」ってじろくんが叫んでいた気もするけど、わたしは華麗にスルーさせて頂きました。

「なまえの学校、大変そうだな」
「うん、変態が多いからね」
「なまえさぁ、あいつらに対して厳しくね?」
「え?
まぁ、いつも一緒に居るからね
ダメなことはダメだって、教えてあげなきゃ」

この間はわたるくんが居なかったから、よかった。
月明かりでさえ反射が半端ないのに、花火とか、もうこっちが死亡フラグだよ。

「みんな、部活のときはかっこいいのに」
「佐久間だっけ?
あいつかなりヘタレじゃん」
「えー、じろくんとかキッドくんとか、結構かっこいいんだよ」
「普段はああなのに?」
「あ、ヒロト居たんだ」
「ひどいよなまえちゃん」
「そういえば、なまえは何部なんだ」
「え? サッカー部だよ」

サッカーという単語に反応したのか、三人の肩がぴくっとあがった。
え、なに。
わたしなんか悪いこと言った?

「俺等もサッカー、かなり上手いぜ?」
「え?そうなの?」
「ちょうど今日練習があるし、行くかなまえ」
「いいの?」
「じゃあオレ頑張っちゃおうかなぁ」



休日もサッカーです。





 



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