土門くんのお隣さん | ナノ




04
今日、意外なことを俺は発見した

今日で席替えをしてから一週間と二日
見事なことに、俺は授業で一日最低二回は発言したんだけど
巡ちゃんは見事に一回も当たらなかった

授業中も、分からないことがあるとすぐ、何回もシャーペンの反対側で突いてくるもんだから
俺は巡ちゃんは勉強が苦手なのかと思っていた
どうやらそれは
間違っていたらしい

「Mrs.White said,'Come back by five o'clock'.
Bill answered,'OK.mom.'.

Bill went to the park.
Because the promise to play with friend's Dick was done. 」

英語の発音は完璧だし
数学で誰も分からなかった問題を解いてしまったり
もしかしてこの子、天才?!

「巡は背が小さいから、前から見えないんですよ、きっと」
「いやいや、…そういう問題じゃないと思うよ」
「そうなんですか?」

きっと、出来すぎるあまりに
先生に嫌われてるんだ

「おい和希ー、私語はつつしめよー」
「巡じゃなくて、どもんくんが話し掛けてきたんですよ田中ちゃん」
「俺、話し掛けてないけど?!」
「お前もだぞ、土門
それと和希、お前はいつもに増して馴々しいな」
「…すみません、」
「お褒め頂き有難うございます
だってしょうがないですよ、どもんくんの心の声が聞こえたんです」
「褒めてないぞ
そうか、なら仕方ないな」
「先生、全然仕方なくないっすよ
…てか、結局俺のせいなの?!」

何故か、俺はクラスの笑いの渦にいた
巡ちゃんもまた笑顔だし
あ、秋さんが笑ってらっしゃる…恐い笑みで
まるでざまあとか言ってそうな悪い顔で

「(土門くん、ざまあ)」

はい、やっぱり言ってましたー!

俺はシリアスな話だと思っていたけど
どうやら先生に嫌われてるわけじゃなさそうだし
本当に小さいから、なのかな

てかさあ、巡ちゃん?





俺が怒ること、分かってやってるよね?


先生もなんで許してるのか分からない





お題:ポピーを抱いて





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