恋い焦がれディスタンス

誠凜vs海常辺り
ほぼ紫原独白で紫原×黒子



やっぱり好きだなーと思ったのは別々の高校になってからだった。


「んー?」


ほんとめんどー。
黄瀬ちんが寄越してきたメールのせいだし。
普段は持ちたくなんかないケータイが手放せない。
いつもは気になんないのに、練習中もバックん中のケータイに視線がいく。
今はきゅーけー中だからいいけど。
ほんと嫌んなる。
次会ったら、黄瀬ちんひねり潰そう、うん。


「アツシ、携帯鳴ってる」

「あ」


開いたケータイの画面に表示された新着メールの文字にメールを開く。
開いたメールの差出人に口端がゆるんだ。


「あーうん、そっかぁ」


試合を知らせてきた黄瀬ちんじゃなく、対戦相手だった黒ちん。
多分、黄瀬ちんが俺にメールしたことを伝えたんだろ。
本文には一言。


『勝ちました』


黒ちんが勝った。
つまり、黄瀬ちんが負けた。
あの、キセキの中で、いや、帝光で1番弱かった黒ちんが勝った。
それは黒ちんが俺たち以外の光を見つけたってこと。


「ちょっとムカつくかなー?」


やっぱり、無理矢理でも秋田に連れてくればよかった。
でも、そんなことしたら、赤ちんが怖いし。


「アツシ?」

「んーなにー?」

「何ってお前笑ってる」


笑ってる?
あぁうん、うれしいから。
だって、黄瀬ちんを倒せるくらいだし、そこそこ強いみたいだし、なら、いつか会場で会うだろうし?


「たのしみー」


バリバリとまいう棒を頬張った。



恋い焦がれディスタンス
(はやく会いたいなぁ)
write by 99/2012/05/03




黄瀬は「黒子っちの学校と試合する事になったッス」と自慢メールをキセキに送ったんだと思います。
だから、緑間は試合情報を知ってたとか。
そんな黄瀬からのウザメールで黒子を気にし過ぎて何をしてても連絡ないか気になる紫原の話でした。
黄瀬に勝つ=黒子はそこそこ強いとこに進学=いつか試合会場で会える
小さい子がぬいぐるみ抱きしめるみたいに黒子を抱きしめる紫原が好みです←





人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -