3939

ほのぼので黄瀬誕



梅雨の晴れ間。
そう言うに相応しい天気だ。
黄瀬に似合う晴れた青空に、カーテンを開けた黒子は少しだけ口角を上げる。


「んっ」


ベッドの上でまだ惰眠を貪っている黄瀬が射し込んだ陽光に呻き、手探りで布団を頭までかける。
その仕種に黒子は笑いそうになるが、それを抑えベッドに近付いた。
正直なところ、惰眠を貪りたいのは黒子の方である。


「黄瀬くん」


ベッドに腰掛け、静かに黄瀬を呼べば、寝起きを感じさせない眼光で黄瀬が布団から顔を出す。
パチパチと瞬きをして、状況を確認した途端、その顔は笑みを模り、緩む。


「黒子っち、おはよう」

「おはようございます。今日はどうしますか?」


昨日した約束を黒子は律儀に問う。
腰掛けている黒子の腹に腕を回した黄瀬は嬉しそう笑う。


「ずっと一緒がいいッス」

「はい」

「ま、とりあえずはメシッスね」

「そうですね。ご飯の後はどうしますか?」

「昨日借りてきたDVD観て、ソファーでゴロゴロしてたい」

「わかりました。ね、黄瀬くん」

「なに?」


さらりと、黄瀬の髪を黒子が梳くように撫でる。
気持ち良さそうに琥珀が細められる。


「お誕生日おめでとうございます。それから、生まれてきてくれてありがとうございます」

「うん」




3939
「黄瀬くん、泣いちゃダメですよ」「うん」
write by 99/2012/06/20




遅れてゴメーンっ(ダイビング土下座)
黄瀬の誕生日は覚えてたんだ!
3939はサンキューサンキューです。
生まれてきてくれてありがとう。出会ってくれてありがとう。、のサンキューです。
平日なのに二人が休日モードなのは明らかにサボりです。
ずる休みして二人っきりで過ごす約束ってやつで。
勿論、日付変わる頃はにゃんにゃんしてた。
とりあえず、黄瀬、誕生日おめでとうございました!





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