ひねくれ者で、不器用で


どうやら俺の親友は想い人と喧嘩をしたらしい。
サボりもせずに執務室である自室に籠るのは、毎度の行為であるのだから、わかりやす
い。


「ツナ、雲雀なんてやめて、俺にしたら?」


ツナの執務室のソファに我者顔で居座っていた俺は、にこやかにその言葉を吐いた。
言われたツナはといえば、書類にサインをしていたハズの手が完璧に止まっていた。


「山本…」


懐かしい呼び名だな。
ボンゴレ10代目を継いでから、ツナは俺たちを名前で呼ぶようになったから、久しく名字では呼ばれてなかった。


「オレは…」


書類がダメになったな。
確実に、ツナの手によって、止まったままの万年筆からインクが滲んでる。
あれ、作ったのって、確か獄寺だったような…。
いいか、雲雀や六道と違って、喜んで作り直すだろ。


「ツナ、どうでもいいけどよ、書類…」

「ふぇっ!?うわっあぁぁぁーーーっ!!」


叫びは…屋敷中に響いただろな。


バンッ

「綱吉っ!!」


勢いよく開いた扉の先、いたのは、雲雀恭弥。
涙目で書類を手にして立ちすくむツナとソファで悠々と紅茶を飲む俺を見比べて、鋭く睨まれた。





結局

喧嘩しようが

雲雀はツナが好きで

ツナは雲雀が好きなんだ

2人とも(俺もか)



ひねくれ者で、不器用で
written by SHIKI,2007/09/15
お題⇒アコオール≫オーエス





もっさんは27が大好きだと思う。
屋上から落ちた時に恋にも落ちたと思う(オヤジか、お前)
1827に見えるよね?
実は18→←27だったりします。
まだ付き合ってないの(笑)





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