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※裏





拒むように閉じたそこも、やがて解され受け入れ態勢を整えてゆく。ぐちゅぐちゅと鳴り響く卑劣な水音、溢れ出る粘着質な愛液、感じたくなくても感じてしまう淫乱な身体ーーそのどれもが現実味からかけ離れ過ぎていて、未だに受け止めきれずにいる。もしかしたらこれは悪い夢なのではないかと往生際の悪い考えが頭の片隅にあるのも確かで、その度に強烈過ぎる快楽が意識を現実へと引き戻すのだった。いっそこのまま全てを終えるまで気を失ってしまえたら、今よりは状況がマシだったかもしれない。そうしたら色々と無駄なことを考えずに済むではないか。

1本、2本、と挿入された長い指が中で好き勝手に動き回る。浅はかな声は抑えようにも、もはや止めようがない。まるで心と身体が無理矢理引き剥がされるような浮遊感が酷く恐ろしくて、そのままふわりと意識が離脱してしまわぬように必死にベッドのシーツを握り締めていた。その力が強過ぎるあまり自らの爪が掌に食い込んでいることも知らぬまま。



「血、出るよ?」

「ふぐっ、ぅ……うー」

「そうやって我慢されると余計にそそられるんだよね。みさきさ、それ分かってる?……って、もうそれどころの話じゃないか」



ぽろぽろと溢れる涙をぺろりと舐め取り「可哀想に」なんて呟いて。そんな同情めいた言葉と行動は全くもって噛み合わず、彼の口端は常に歪んでいた。楽しくて愉しくて仕方がないのだと口にしなくても分かる程に。

後ろばかりで放置されたそこは絶えずヒクつき、悲痛な涙を流し続ける。正直、辛い。いつになったらこのもどかしさから解放されるのだろう。自分で対処しようにもその度に阻まれ、泣いても喚いても結果は同じ。



「臨也……っ、もう、」

「終わりにする?それとも我慢の限界?本当はもっとゆっくりしたかったんだけど、そう悠長なことも言ってられないしね。時間があまりないのも事実だし」



身体のあらゆる部位に口づけ、強く吸い付く。シズちゃんの残した傷痕を上書きするように、1つ1つ丁寧に。



「これぜーんぶ俺が付け直したって知ったら、アイツどんな顔するかなあ」



弛緩した身体を滑らかな指の腹がゆっくりと這う。目に見えているだけでもかなりの数があるというのに、どうやら把握しきれない程の数の跡が残されているようで、それら全てを点で結ぶように彼の指や唇が順に辿る。汗ばんでしっとりと手に吸い付くような肌に何度も口づかれ、その仕草は些か余裕が無くなってきたかのように思われた。

早く欲しい。そう囁かれているような気がして中がまたひくりと蠢く。2本目の指が侵入してきても、もはや抵抗など出来なかった。それどころかシーツを掴んでいた手は臨也さんの服に縋り、それを脱げという訴えと取ったのか「今脱ぐから」なんてことを言いながら彼はパーカーを脱ぎ捨てた。意外にも鍛え上げられた腹筋やくっきりと浮き出た肩甲骨が露わになり、思わず視線を逸らす。服の代わりに背中に手を回すように言われ、私は震える腕で縋った。どうしようと頭で考えてばかりいるうちに、事態は着々と展開してゆく。



「焦らしてごめんね」



ちゅ、と額にキスを落とし、今度は3本同時に細い指を挿入した。綺麗に爪の切られた先がある箇所を掠めた瞬間、目の前が一瞬白くなる。スパークする視界と全身が痙攣するほどの快楽に、暫し自分が達したことに気付くことすらできなかった。



「ひあ、あああー……っ!」



びりびりと足先まで痺れるような感覚が思考を邪魔する中、回らない頭で必死に考える。”こちら”で達したことがあまりにも久方ぶり過ぎて、これから与えられるであろう更なる刺激が怖いとさえ思う。余韻を感じていられる余裕すら与えられず、一旦静止していた指の動きは再び動き出した。ゆっくりとマッサージするように周囲ごと揉み込まれ、唇からは意味を成さない喘ぎが律動に合わせてこぼれ落ちる。臨也さんの口の動きは見えても、何を言っているのかまでは上手く聞き取ることが出来なかった。ただただ、ぐちゅぐちゃと生まれては消えてゆく卑劣な気泡の音ばかりが鼓膜全体を振動させる。快楽の頂点なんてものはとうに通り越したような気がするのに、それは際限なく身体を苛み続けた。



「そろそろ俺もいいかな」

「ッ! ま、待って……!」



彼のズボンが下ろされ、途端にサァッと冷たいものが背筋を流れ落ちる。とうとうここまで来てしまった、と。きっと私は後悔するのだろう。己の浅はかさ、軽率さーーそしてうしろめたく思うのだ。それを分かっていても尚、この状況を避ける上手い手段が何1つ思い浮かばない。



「みさき」



ふわりと優しく頭を撫でられ、鋭い痛みを感じたのはそのすぐ直後だった。指とは比べ物にならないほどの太い何かがめりめりと無理矢理身体の奥へと突き進んでゆく。まるで身体を中心で真っ二つに裂かれるような痛みに頭の中がスパークする。しかしその痛みも初めだけで、次第に身体は痛みを快楽へと変換するよう順応してゆく。



「痛ッ!……、……?」

「ほら、そんなに痛くないだろう?大丈夫。大丈夫だから。……あとはもう、気持ち良いだけだから」

「あ、んんっ、ふあ……!」



臨也さんの言う通りだった。考えるだけでこの行為からは痛みしか伴わないように思えるのに、不思議なことにそんなことはなくて、それどころか気持ち良くて仕方がない。どうしてこんなに気持ち良いのか、そんなことばかり考えてしまう。



「やっぱり俺たち、身体の相性良いよね」



それは受け入れ難い事実であったが、薄々とそれは感じ取っていた。いや、正確には知っていた。知っていたからこそ、またこの快楽を思い出してしまうことが怖かった。

誰にだって身体の相性はある。それは己の意思とは無関係に、ただ互いの身体の性質や感度、それら全てが適合して初めて「高相性」となる。それが不幸と言うべきか、私の身体は臨也さんの身体を酷く欲していた。どこがどう良いのかだとか理屈では上手く言えないが、とにかく相性が良いのだということだけは理解出来る。まるでぴったりとパズルのピースが嵌るような、そんな感覚。きっとこれはどうしようもないことなのだろう。



「そりゃあ好きにもなるよね。みさきとのセックスがこんなにも気持ち良いんだから、さ」

「あっ、ひんっ、ぁあっ!」



呼吸を荒くした臨也さんは普段の余裕な表情からかけ離れ、熱に浮かされた顔をしていた。呼吸もままならないほどの強烈な衝撃に足の甲がぴんと張る。喉が震える感覚に初めて自分が叫んでいることに気付いた。?や額、首筋へと繰り返し与えられる接吻。抜いては挿れられのテンポの良い律動。何度も何度も良いところを突かれ、その度に上がる声は他人のもののように感じられた。鳴き声を上げる度にずくんと中の性器が成長するのが朧気な意識の中でもはっきりと分かり、彼も感じていることが身体を通して伝わってくる。



「ッ、みさき」

「やぁっ!だめ、そこ……っ、ひっ!?」

「ふふっ、ここが気持ち良いのかな……?」

「あ、あぁっ!やめ……!!」



突くような動きが一変し、突然ぐりんと大きく掻き回される。予測不可能な動きに翻弄され、ただ暴力のような快楽の波に必死に耐えた。大きな波が去ったかと思えば、間を置いて再び襲い来る。繰り返し、繰り返し。これ以上続いたら本気でどうにかなってしまいそうだと思った瞬間、今までよりも一層大きく性器が反応したかと思えば、次いで何かが大量に注ぎ込まれる感覚に脳が瞬時にヤバイと察した。いくら子宮には至らないとはいえ、身体の中に出されたという事実はあまりに衝撃的だった。



「や、あぁっ!臨也、だめ……っ!」

「くっ、……ごめん。もう手遅れ」



微塵も悪いとは思っていないような謝罪のあとも、性器が引き抜かれる気配はない。白濁色の液体で中が満たされる感覚に身体は震え、中では一滴も残さず搾り取ろうと壁が収縮を繰り返している。只事では済まないと理解するまでに時間がまだまだ必要で、快楽の波が過ぎ去るまで何も考えられなかった。ただ逞しくもシズちゃんより小さな背中に縋る度、後悔と罪悪感を感じられずにはいられない。やってしまった。もう言い逃れはできない。これは紛れも無い事実なのだ。



「……うー……」

「……泣いてるの?」

「ひっく、……どうして……っなんで、こんなに気持ち良いかなぁ……?」

「……ははっ、それは嬉しいねぇ。ただ何度も言うけど、こんなに身体の相性が良いってのもそうないよ。これも運命なのかもね」

「で、でも、私……駄目なのに……こんなこと……」

「……」

「ごめんなさい」

「……みさき?」

「ごめんなさい……っ、ごめ…なさ……っ!」



一体何を許してもらいたいのだろう。許しを乞う相手は誰?答えはひとつとは限らない。私はたくさんの人に謝らなければならない。やり場のない悲しみをどうすることも出来ず、ただ嗚咽混じりに謝罪の言葉を並べ、ひたすら涙を流し続けた。



あれからどう臨也さんと別れたか、あまりよく覚えていない。気付いたら私はパリパリに乾いたシャツに身を包んでおり、何事もなかったかのように部屋のソファに座っていた。目の前のテーブルには携帯、それから紅茶の注がれたマグカップ。煎れられてから時間が経っているようで、立ち昇る湯気は既にもうない。そこで私は喉が渇いていたことを思い出し、ぬるい紅茶をゆっくりと啜った。火傷の心配がないことを確認し、残りをそのまま一気に飲み干す。ふぅ、と溜息を1つ漏らし、私は改めて部屋の中を見渡した。

やはり臨也さんの姿はない。出て行ってからそう時間が経っていないであろうことは紅茶の冷め具合から察した。そしてこの紅茶は恐らく、彼が煎れてくれたもの。気を利かせてくれたのか、お代わり用のティーポットまで置いてある。



「……臨也……」



全ての人間を愛しているとあれだけ公言しておきながら、何故私を好きだと言うのだろう。何故、私だけが特例なのか。理由なんて分からないし、彼の言うように理屈云々で解決出来るようなことでもない。ただ彼がいかに本気であるかは分かったーーつもりだ。正直、こんな私の何が良いのか分からないけれど。

身体の気怠さは抜けていた。節々がまだ少し痛むが大したことはない。目の下がヒリヒリと痛むのは涙を流し過ぎたせいだろう。そっと指先で触れてみると、見なくとも僅かに腫れ上がっているのを確認できた。重い足取りで洗面所へと向かい、鏡に映る疲れ切った自分と対面する。隅々まで綺麗に磨かれた鏡はこの世の何よりも正直で、そこに映り込む全てのものをありのまま映し出していた。改めて目にする身体の傷はあまりに生々しく、私は自分のことになると他人事になる傾向がある故、こうして客観視することで初めて気付くこともあった。



ーー……確かに、酷い。

ーーこれじゃあ虐待と間違えられてもおかしくないって、臨也さんの言う通りかも。



服を着ても隠しきれないものには絆創膏を貼り、首元の目立つものは長い髪の毛で上手い具合に誤魔化す。これから会う沙樹に勘付かれぬよう、三面鏡で様々な角度から何度も入念にチェックした。彼女は意外なところでその鋭さを発揮する。その上、今の私に上手い言い訳が考え付くとは思えない。分かり切っていたことではあるが、己の現実を受け止めるにはもう少し時間がかかりそうだ。その証拠に、今も尚残る”あの感触”が身体に染み付いて離れない。それら全てを振り払うように、私は洗面所の蛇口を捻ると、冷水のままじゃぶじゃぶと顔を洗った。



♂♀



新宿 某マンション


冷静になって思い返すと、あの時の自分の言動には余裕のないものばかりがやけに目立つ。頑なに否定し続けていたものでも1度認めてしまうと、それを頭が受け入れてしまうのは容易かった。俺は人間が好きだ。それは揺るぎない事実。だが、決して一個人に特別な感情を抱くことはなかったはずだ。彼女ーー#名字#みさきと会うまでは。運命なんて小恥ずかしい単語を使うのも馬鹿らしいが、そう思わずにはいられない。彼女がアイツと出会ってしまったことと同様に、俺とみさきの出会いもまた運命なのだと。今も尚残る彼女の感触に思わず胸が高鳴ると同時に、時間の余裕が残されていない今の自分の状況を心底呪った。もっともっと長く深く愛してやりたかった。この状況へと追いやったのは紛れも無い自分自身なのだけれど。

そんなことを考えながら訪れた場所は、みさきといたマンションとはまた別のマンションだった。自分の部屋の扉を開けた途端、瞬間的に1つの特異点に気付く。玄関に揃えられた2つの靴。1つは波江のヒール、そしてもう1つは大きな革靴。自分のものでもなければ、どう考えても女物ともは到底考えられない。警戒し、一旦外に出ようかとも考えたが、こちらに向けられたくぐもった声がその緊張感を打ち払った。



「運命とは、実に便利な言葉だとは思わんかね」



しかもこのタイミングで運命について説かれることになろうとは。



「様々な偶然を、さも必然であったかのように塗り替える……論理的なような非論理的なような……それを君のような人間に問いかけたい。果たして運命という存在は必然であるべきなのかとねぇ……」

「無理矢理運命って言葉を修飾したところで、あまり格好良くも頭良さそうにも見えませんよ……岸谷森厳さん」

「ほほう、何故私だと解った?声を覚えていてくれたのかね?」



客間では白いガスマスクの男が左手に拳銃を持っており、波江の脇腹に突きつけながら解きかけのクロスワードパズルを解いていた。彼は新羅の実の父親であり、初めましてという訳ではない。マスク越しであるが故にその声は特徴的で、且つこのような仰々しい話し方をする人物は自然と限られてくる。俺は彼の手から雑誌を取り上げると、対面のソファに腰掛ける。拳銃ーーといってもそれはモデルガンであったが、なんて現実味のない光景であることか。溜息混じりにそれを指摘するとすぐさま表情を変えたのは波江で、どうやら本物の拳銃だと本気で騙されていたようだった。

このような輩を相手にするのは実に厄介である。早急にお帰り願いたく、にこやかに言葉のジャブを放つが、彼は「そう邪険にしないでくれたまえ」と笑い、突然新羅の歪んだ性格は俺のせいだと責任転嫁をし始める。おまけに「静雄」の名まで口にするものだから、本気で鬱陶しいとさえ思ってしまった。どうせ本題が何であるかは想像もつく。回りくどいのは好きではない。単刀直入に目的を聞くと、彼の目当てはやはりセルティの首だった。彼は高校の同級生の父親であると同時に、デュラハンの首を対象とした研究グループの一員である。



ーーやれやれ、ここは少し腹を割って話す必要がありそうだ。



俺は嫌悪感を隠そうともしない波江に紅茶を淹れるよう促すと、瞬時に頭の中を仕事内容へと切り替えた。さて、果たして彼はどう出るだろう。今すぐ首を出せと脅すだろうか?いずれにせよ、ただ黙ってその通りにするつもりは毛頭ないがーー

運命とは必然であるか。その問いに答えを提示せよと言われれば、それは「分からない」と言わざるを得ない。結局のところ、俺は彼女との出会いに何かしらの動機付けがしたいだけなのだ。



「……で、何をしにいらしたんです?」

「うむ、まあ、私がここに来た時点で想像は付いていると思うのだがーー」



「セルティの首は……一体どこにしまってあるんだね?」



♂♀



来良総合病院前


もうじき抗争が始まろうとしている。それを私が知る由もなく、まず初めに向かった先は沙樹の入院する病院だった。何度も通ううちに顔見知りとなった看護師さん達と挨拶を交わし、なるべく音を立てないように早足で病室へと向かう。

「沙樹!」

「……みさき?どうしたの、そんなに慌てて」



扉の向こうの真っ白な空間。彼女はいつもと変わらない笑顔で私を出迎え、いつもの調子で首を傾げた。一見何も変わらないような一連の動作に、僅かな違和感を感じ取る。変なのだ。何も変わってなどいないはずなのに、むしろ何1つ変わらない彼女の様子に安堵の笑みを浮かべるべきなのに、それを素直に喜べない自分がいる。そんな不可解な感情が顔に滲み出てしまっていたのか、それをすぐに察した沙樹は私を椅子に座るよう促すと、ふぅ、と1つ溜息を吐いた。



「なにか……変、かな」

「……うん。何がって言われたら、それは自分でもよく分からないんだけど」

「ねぇ、みさき。初めてみさきと出会った時から思ってたんだけど……私たち、似ていると思わない?何がって言われたら、それは私にも分からないんだけどさ」

「同感。私もそう思ってたから」

「そんなみさきならきっと、私の気持ち……分かってくれると思うんだ。ねぇ、みさき。私、どうしたらいい?」

「……」

「好きなの、正臣のこと。助けたい。けど、どうしたらいいのか分からない……おかしいよね。今まではこんな時、ただ臨也さんの言う通りにすればいいんだって信じて疑わなかったのに……今はもう、何を信じたらいいのか……分からないの」



言葉の節々に自嘲めいた笑みを含ませ、それでも彼女の目は泣いていた。実際に涙を流している訳ではないが、心が泣いているとはこういうことを言うのだと実感する。彼女を見ているとまるで己の姿を客観的に見ているようだ。だからこそ私には沙樹の言うことが理解できるし、心から共感もできる。もしかしたら私がここに来るよりも先に誰かと話していたのかもしれない。きっと彼女も私の知り得ない様々なことを経験し、思うことがたくさんあったのだろう。

その上で、私は敢えてこの言葉を選ぶ。沙樹と己を重ね合わせ、自ら言い聞かせるかのように。



「どうすることが正しいかなんて、そんなの誰にも分からない。ただ、沙樹が思うように行動すればいいと思うよ。ここで自分以外の誰かに選択を委ねてしまったら、きっとその人を言い訳にしてしまうだろうし……それが例え誰であろうと、それは相手にとって失礼だと思う」

「……」

「なーんて、私が言えたことじゃないけどね。私も同じだよ、沙樹と。ただ責任逃れしたいだけなんだ。駄目だよね……こんなんじゃあ」

「……くすっ、やっぱりみさきに話してよかった。お陰でようやく決心がついた」



沙樹はそう言って笑うと、まるで見違えるほどの真っ直ぐな瞳でこちらを見据える。迷いのない声はとても澄んでいて、はっきりと告げられた彼女の宣言は私を心底驚かせた。



「決めた。私……これから初めて臨也さんに逆らうね」

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