>苺で飾った白濁色のきみを何度も食す
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甘ったるい匂いが小さな部屋に充満する。ボウルいっぱいの泡立てたホイップクリームに、あとは飾り付けだけのスポンジケーキ。飾り付け用の苺は食べ頃に赤く熟している。俺の希望により2人で作ることになったショートケーキは完成形までに形を成されることなく食されようとしていた。

しかし、こんなに美味しそうな食材たちも、俺にとってはただの主食を彩る為のサブにしか過ぎない。視線の先には、可愛らしいエプロンを身に纏い、困惑の色を見せる彼女の姿。俺は、キッチンの壁へと追いやったなまえに耳元でそっと囁いた。



「なぁ……食っていいか?」



なまえが何か言い掛けるよりも早く、俺はその唇にキスをする。彼女が何か言い返してくるだろうということは既に分かりきっていたからだ。なまえとのキスを堪能しつつ、スカートの中にゆっくりと左手を侵入させてゆく。つつ……と触れるか触れないかくらいの力加減で太股に指を這わせ、



「こっからがお楽しみの飾り付けだな」





理由なんてものは至って単純。エプロン姿のなまえがあまりにも可愛らしくて――というよりも、初めからこれがお目当てだったりもする。生クリームプレイなんて聞いただけで興奮するだろ?なまえが腕を痛めながらも必死に泡立てていたホイップクリームは、結果的には本来の目的よりも大分ズレた目的に使われることとなる。こんなことをしていたら、食べ物を粗末にしてはいけないとなまえに叱られてしまうだろうが。

今のなまえに反論する力はもはや残されていないだろう。俺はなまえが何処を弱いかを知っていて、それを知った上で丹念に耳を愛撫し続けた。耳朶を甘噛みしてやる度に敏感な身体はビクリと跳ね、長い睫毛は小刻みに震える。既に乱れエプロンすら身に付けていないその姿は俺を更に興奮させ、口端が次第に緩むのを意識せざるを得なかった。



「し、シズちゃんってば!まだケーキの飾り付け終わってな……」

「ははッ、馬鹿だなぁなまえは。俺が今からなまえを飾り付けるんだろ?」

「何言って……んン!?」

「あぁ、安心しろって。ちゃんと生クリームも使ってやるから。せっかくなまえが頑張ってたくさん泡立てたんだもんなあ?」

「ふあ、ぁ……ッ」



こんな状況であるにも関わらずケーキのことばかり心配するなまえ。俺はなまえの意識をケーキから遠ざけようと、より強い刺激を与えた。ちゅくり、とやらしい水音を響かせながら耳の中を舐め回す。鼓膜を直接震わせるような感覚に、なまえが思わず声を上げる。

俺は固い床の上ではなまえが身体を痛めてしまうと思い、その脱力しきった小さな身体を抱き抱えるとテーブルの上にそっと横たわらせた。飾り付けの材料諸々と共に。なまえが慌てて上半身だけでも起こそうと試みるが、それを俺が許す訳もない。強制的に再びその場に寝かせ、その一方で片手をホイップクリームの入ったボウルへと伸ばした。



「テーブルの上じゃあ行儀悪いって……」

「俺はさ、楽しく食えたら行儀なんざ気にしないタチなんだよなぁ」



大胆にもボウルの中に突っ込まれた左手にはべったりと生クリームがこびり付いている。俺はそんなことお構い無しに、なまえの腹部にその生クリームをべったりと塗り付けた。適度に火照った身体は生クリームを溶かしてしまい、液状化したクリームがなまえの身体を下へ下へと伝ってゆく。

己の親指をペロリと舐める。甘くて美味しい。でも、



「こっちのが美味そう」

「!? ……ああッ!」


俺はなまえの両足を大きく開脚させると、伝って落ちた生クリームで濡れた秘部に舌を這わせた。途端にじわりと愛液が滲み出たのが分かる、そして愛液と生クリームの混じった液体は重力に従い、テーブルの上に小さな水溜まりを作る。その光景が何だかヤらしい。

俺は未だに使われていない未開封の絞り袋の存在を思い出し、キッチンからそれを持って来るとボウル内の生クリームを詰めた。その様子をぼんやりと見つめながら、なまえが熱い吐息を漏らしつつも問い掛ける。



「? なに、を……?」

「飾り付けと言ったらさ、やっぱこれだろ?なまえに前教えてもらったヤツ」



少し前までの俺なら力加減も分からずに、クリームを絞り出すどころか袋ごと握り潰してしまっていただろう。しかしスイーツ作りの得意ななまえが以前教えてくれた甲斐あって、最近は絞り袋の扱いに慣れつつある。無論純粋にケーキ作りをする為ではないけれど。

ネチネチと粘着音を響かせながら絞り袋の先端を秘部へと宛がい、中身を全て絞り出す。ゆっくりと引き抜いた時に秘部からトロリと白濁色のクリームが溢れ出る様が、ひどく俺の性欲を駆り立てた。そのまま入り口付近に口をつけ、ちゅうと音を立てて吸い上げる。



「ん、……甘ぇ」

「やッ、ちょっと……、シズちゃんってば……!」

「やっぱこっちのが美味ぇよな、普通に生クリーム食べるよりか」

「……ッ!!」



そんな羞恥心を煽るような台詞を口にして、俺は再び人差し指でボウルの中の生クリームを絡め取ると、僅かななまえの口の隙間からその指を無理矢理突っ込んでやった。それからわざとらしく水音を響かせ、歯列をなぞりながら口内を乱暴にかき乱す。初めは戸惑っていたものの、なまえの舌使いも次第に性的な艶かしいものへと変化してゆく。



「んん! ……ふ、」

「な、美味いだろ?」

「……ん」



俺の指に舌を絡め、恍惚とした表情を見せるなまえ。俺はそれに満足げな笑みを浮かべ、ひとしきり唾液を指先に絡めた後音を立てて引き抜いた。綺麗に生クリームの舐めとられた人差し指はなまえの唾液で濡れており、それをいいことに俺はそのまま秘部へと指を挿入した。そして出し入れを繰り返してやれば、泡立った生クリームがぐちゅぐちゅと卑劣な音を響かせる。

なまえの中には未だにたくさんの生クリームで満たされていた。性を感じさせる女特有の香りと生クリームの甘ったるい香りが複雑に入り交じって、俺の脳を思考回路ごと甘く溶かしてゆく。もっとなまえの身体を味わいたい、もっともっと汚してやりたい。性的衝動に駆られた俺は苺をパックごと持って来ると、1粒だけ右手に摘まみ取った。そして先の尖った先端をなまえの方に向け、直に弄られることがなかったにも関わらず、既に赤く腫れた陰核にぐりぐりと擦り付ける。



「ひゃあ!あッあッ……」

「力抜いてろよ?じゃないと……せっかくの苺が中で潰れちまうからな」

「……ッ!?」



ヒクヒクと物欲しげに収縮を繰り返すそこに苺の先端を宛がい、ちゅぷ、と無理矢理詰め込むと、苺の圧迫感で穴からはとろとろと白濁色のクリームが流れ出るものの、何とか1つ目を挿入することに成功した。そして更にパックから別の苺を摘まみ取り、2つ、3つと次第に数を増やしてゆく。なまえはこれ以上無理だとでも言うように嫌々と首を振るが、それでも既にとろけきったそこは幾つもの苺を容易に飲み込んだ。時折秘部から見え隠れする赤い苺が堪らなくエロい。


「や、やだ、苦し……」

「ちょい待ってな、あともう1つ……」

「ふぁ、ああ……ッ!」



ボウルの中に残っていた生クリームを豪快にも全て塗りたくり、全身クリームまみれになったなまえの身体を味わうようにゆっくりと舌を這わせた。胸の膨らみを舐めていけば、ふいに舌先が突起を掠める。しかし俺はわざとらしくそこを避け、乳輪に沿ってなぞるようにじれったい刺激を与え続けた。次第に白いクリームの下からはぷっくりと膨れた胸の突起がチラリとその存在を主張する。その突起の様はそれこそショートケーキに乗った苺のよう。

なまえが先程から物欲しげな視線を俺に投げ掛けていたことには、もうとっくに気付いていた。だからこそ気付いていないフリを貫き通してきた。焦らしに焦らして、最後のお楽しみにとっておきたかったのだ。まだまだ目の前のご馳走を食べてしまうには早い、もっともっと楽しまなくては。



「なまえの身体……ぐちゃぐちゃだな。全身生クリームとか、すげぇエロい」

「し、シズちゃん……」



その姿に思わず舌なめずりをする。片足を大きく持ち上げてやれば、今にも苺が溢れ落ちてしまいそう。俺はなまえが生クリームを泡立てる際に使っていた泡立て器を手に取るとその先で苺を押し戻し、そして再びぐっと力を込めた。なまえの秘部は泡立て器をもズブズブと飲み込み露になった中の内壁をヒクつかせる。



「っあ!」

「……はッ、なんかさ、すげー癖になりそー……」



本来料理に使われている道具でなまえの身体を狂わしている――こんなの普通じゃない。だけど、その普通じゃない行為が堪らなく俺を興奮させる。中をぐちゃぐちゃと泡立て器でかき混ぜる度にイイところを掠めるのかなまえは喘ぎ、辺りに白濁色の液体を飛び散らせた。ねっとりと愛液の絡まったそれはとてもじゃないが、何だか怪しげな大人の玩具のようにも見える。

俺は己の欲望を露にし、躊躇なくなまえの中に沈めていく。液状化した生クリームのお陰で滑りの良いそこはいつもに増して気持ちが良い。いきなりの展開に頭がついていけていないなまえも、次第に性欲の渦に呑まれてゆく。苺の圧迫感に顔をしかめるが、じきに激しい摩擦によって潰れてしまった。そんなことには気にも止めず、ただただ目の前の快楽をねっとりと味わう。腰をより最奥へと進めつつ、なまえの身体の甘味を舌の上で堪能しながら。



「なッ、中の苺……潰れちゃう……!」

「はぁ……ッ、つか、もうとっくに潰れてるし……そんなことより、ほら」

「……?」



汗ばんだ髪を掻き上げ、俺は自身を全て収めたそこに視線を向ける。なまえも釣られて視線を向けるが、すぐに顔を真っ赤に染め上げてしまった。なまえの秘部からは止めどなく赤色の混じった白濁色の液体が流れ出ており、俺の自身を伝って落ちる。そしてテーブルの上にポタポタと水溜まりを作る様が異様な光景を醸し出していた。俺はそれを指に絡め、目の前に晒す。

なまえの膣内は余程熱いのだろう、触れるとほんの少し温かい。赤色の果汁は恐らく潰れた苺によるものか。俺は生クリームと愛液と苺の果汁がたっぷり含まれたその指をゆっくりと己の口へと運んだ。なまえが信じられないとでも言いたげな表情を見せるが、俺が口に含んだのを確認すると羞恥で目尻に涙を浮かべる。



「うまい」

「……せ、せっかくケーキの為に用意したのに……苺も生クリームも奮発したのに……」

「俺的には普通にケーキ食うよりも、こっちのが何倍も甘く感じるけどな?」

「……ッ!!」



それじゃあ手始めに、まずは全身に塗りたくられた生クリームから頂きますか。敢えて腰は動かさずに、繋がったままの状態でなまえの腹部に舌を這わす。ピクリと小さく身体を震わせ、俺の髪をくしゃりと掴む。そんな行動1つ1つがいとおしい。

気付いたらなまえの身体は生クリームなのか俺の吐き出した精液なのか分別出来ぬくらいに白濁色にまみれていて。一体ケーキを作り始めてから何時間が経過しただろう。甘ったるい香りに混ざって、愛液やら精液の臭いが鼻を掠める。ずるりと引き抜かれた自身は呆れてしまうくらいにまだまだ元気で、自虐的に笑いつつなまえの耳元で囁いた。



「なぁ、なまえ。メインディッシュの次は……食後のデザート、だよな?」



言うならば、今のがデザートだったのではないかと言われてしまえば言い返せないところだが、とろけた脳髄で物事を考えることなど、もはやお互い無謀の沙汰――

それでは「いただきます」。

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