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同時刻

サンシャイン60階通り



「…… 静雄?何フラフラしてんだあいつ」

「え?どこどこ?私実物見た事ないんだよねぇ。あ、もしかしてあのバーテン服?コスプレ?コスプレ?」

「そういえば平和島静雄のあの噂、ホントなんすか?喧嘩無敗伝説」

「ああ、前にドタチンが話してくれたよねー。高校時代の同級生なんだっけ?」

「ドタチン言うな」

「いいじゃん別にぃー呼びやすいし」

「まあまあ門田さん、力ある者に異名は付き物じゃないっすか」

「そんな約束事知らんぞ俺は。 ……まあ、仮にあいつに異名を付けるのなら…軽く『池袋最強』てとこかな」

「えー?だってシズシズ、すっごい細身じゃない?私てっきりサイボーグ的な何かを想像してたよ」

「……お前らは池袋出てきて間もないからな。最近多いんだよ、あいつを知らない上京したての奴。静雄は本当に強い……いや、強いなんてレベルじゃねーのかもな」



「後に池袋中にあいつの名が轟くと思うぞ、俺は。それこそ『池袋最強』てな」



「えーなにそれぇー」

「つまり悪の組織と戦うヒーローなんすね!突然に襲来した未知の存在と、人類存亡を賭けて戦う『池袋最強』!」

「アンチ?アンチ?」

「……もういいから黙れ、お前ら」






























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あひるさんが入室されました



《あ☆》

[おや?]

「あ、どうも初めまして」

「知り合いに紹介されて来ましたー」

《初めまして!私はここの管理人の甘楽ちゃんです☆》

[セットンです。よろしくですー]

「あ、ええと、あひるです。よろしくです」

「まさかチャットだったとは……何も知らずに来たのでびっくりです(笑)」

[あひるさんもですか]

[実は私も、最近初めてここに来たんですよ]

「え、そうなんですか?」

《そうなんですよーまだ出来立てホヤホヤで!》

《まだまだ未熟な管理人ですが、どうぞよろしくねん!》

[不安です]

《即答!?》

「www」

《そういえば皆さん、何処住まいなんですかー?》
《ちなみに私は池袋なんですけど、近々新宿に引っ越す予定なんですー》

「あ、私は新宿ですよ。来週から毎日池袋に通う形になりますけど」

[へぇ……てことは学生さん?]

「まぁ、そういう事になりますね」

[私は池袋です]

[色々とあって引っ越して来て……と言っても、もう10年以上も前になりますが]

《それじゃあセットンさんは、もうご存知かもしれませんね!》

[?]

《知ってます?平和島静雄って人》

「へいわじま しずお?」

「随分と珍しい名前ですね」

[ああ、知ってはいますけど……彼がなにか?]

《その人が今、警察に追われているんですって!》

《なんでも、ここ数年の怪事件の容疑がかかっているだとか!》

[……は?]

「へぇ、何だか色々と物騒な事になってますね」

《そうなんですよう!警察も平和島静雄が暴れているところを何度か見た事があったらしくて》

《つい最近、そういった事も踏まえて容疑が深まったと》

[怪事件って……一体どんな、]

《うーん、そうですねぇ。例えば肝心の黒幕が見つからなかったり、捜査がなかなか進まなかったり》

「その容疑がかかるくらい凄い人なんですか?」

「あの、平和島静雄さんって」

《ドタチンなんかは池袋最強なんじゃないかって言ってる》

「……ドタチン?」

《とにかくそのくらい恐ろしい人って事なんです!》

《ほんと怖いですよねぇ、平和島静雄って!》

[へ、へぇ……]

《特にあひるさんなんかは気を付けて下さいね!まだ池袋に慣れていないようですし》

「気を付けます」

[……あの]

[すみません]

[急用が出来ちゃって……ちょっと落ちますね]

《ええ!?せっかく盛り上がって来たのにぃ><》

「それじゃあ今日はそろそろお開きですね」

[すみません……また来ます]

《また来て下さいね!私はいつでもここにいますから☆》

「甘楽さんって……暇なんですね」

《失礼な!私だって仕事に追われる毎日で、もうクタクタですよう!》

《プンプン!》

「プンプンってw」

[ありがとうございます]

[それでは]

《お疲れ様でしたー》



セットンさんが退室されました



「お疲れ様でしたー」

「あ、間に合わなかった」

「それでは私も……」



内緒モード《やっほー☆》

「!? なんですか、これ」

内緒モード《やだなぁ、内緒モードですよう!》

内緒モード《あ、今度使い方教えますね!だから今は聞いてるだけでいいですよ》

内緒モード《それで平和島静雄の事ですけど……ほんと、気を付けた方がいいですよ》

内緒モード《最近は暴れてませんけど、平気で自販機を投げ付ける乱暴者さんですから!》

内緒モード《ま、近付かないのが懸命ですねー》



《……てな訳で、落ちます!》

「唐突!?」

《それでは!》

《ばいばいびー☆》



甘楽さんが退室されました



「結局最後になってしまいました」

「では」



あひるさんが退室されました





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