第四回 ゲスト登場!

 これはRZ高校のA氏が企画立案、プロデュースし、9696動画に投稿された作品である。
 作品を再生すれば、真っ白の画面に運命と達筆な手書き文字が書かれた青い男性用マークとネタ帳の絵、パイナップルの絵、目だけ黒くした某ラノベキャラが映し出された。
 今回はそれに加えて、バスケットボールのイラストが映し出される。
 しばらくするとアップテンポの明るい曲が流れ始め、音源を示すかのように各イラストの上には文字が記されていく。

 そして、某ラノベキャラの上に「帰る」と言う文字が書かれ、それは始まった。



【ラジオ・残メンカルテット(第四回)】


ラノベ(以下黛)「オレは帰る」

パイン(以下宮)「はあ?!」

運命厨(以下森)「どうしたラノベ」

ネタ帳(以下月)「あの、多分…」

バニラ(以下黒)「僕が原因だと思います」

宮「ファッ?!!」
森「ファッ?!!」

月「見事にハモりましたね」

宮「お前いつから…」

黒「……最初からいました」

森「最初から?!え、最初から?!!」

黒「はい、ここに来た時からずっとネタ帳先輩の傍らにいました」

宮「全っ然気づかなかったぜ」

森「ごめんな、気付いてやれなくて」

黒「慣れているので大丈夫です」

月「という訳で予告通り、ゲストに来て頂きました!オレの後輩のバニラです!」


\よく来たなー/
\楽しんでってねー/


黛「お前がゲストに来ると知っていれば、オレはこんなところには来なかった」

黒「パーソナリティの一人が私情でサボるなんて関心しませんね」

黛「…」

黒「…」

月「オレを挟んで睨み合うのは止めて貰っていいですかね?」

森「なんか、ネタ帳を巡ってラノベとバニラが牽制しあってるように見えるよな」

宮「はあ?お前ネジ一本どっかに落として来たんじゃねーの?」

森「それどういう意味?!」

月「もう!喧嘩しないで下さい!」

黛「してない」
黒「してません」
森「してないよ」
宮「してねぇよ」

月「だったらタイトルコール言いますよ、鯛と一緒に!キタコレ!」

黒「僕の先輩がすいません」

月「バニラ?!」

森「ネタ帳のダジャレはいつものことだから今更気にしてないって」

宮「隙あらば言ってるしな」

黛「じゃあ、タイトルコール」

月「え?!」


全『ラジオ・残メンカルテット!!』


黒「この放送はAグループ、その他のスポンサーの提供で送りします」


月「…続いて、前回募集した運命厨さんの良い噂を紹介していきたいと思います」

宮「前回の放送を聞いていない奴もいると思うからひっじょぉぉぉぉうに面倒臭いけど!面倒臭いけど経緯を説明してやる」

森「なんでそんなに嫌そうなんだ?!」

黛「パインの夢にタンバリンをかき鳴らす運命厨が出て来て、夢占いの結果からじゃあ運命厨の良い噂ってどんなのなんだと募集したんだ」

月「詳しく知りたい方は前回の放送をお聞き下さい。じゃあ、バニラ。早速このメッセージ読んで貰える?」

黒「はい。えっと、ZN(残メンネーム)・青のトップブリーダーさんから頂きました。ありがとうございます」

森「まともな噂来い…!」

黒「青のトップブリーダーさんが知っている運命厨さんの良い噂は…『軟派野郎だが、努力を忘れないところ』だそうです」

森「……なんだこれ、思った以上に恥ずかしいぞ」

黛「これは良い“噂”じゃなくて、良い“ところ”だと思うんだが」

宮「次は、…とうとう三人目の眼鏡が現れたぞ。ZN・ホラー好きの眼鏡さんから、あざーす」

月「眼鏡を取ったら、めがねー!」

黛「使い古されてる、却下だ」

月「 」

黒「ネタ帳先輩、気をしっかり持って下さい」

森「ねえ、オレの良い噂は?!」

宮「…ホラー好きの眼鏡さんが知っている運命厨の良い噂、『某球技>>>>>(越えられない壁)>>>>>女子』」

森「営業妨害!」

黛「我が儘だな」

黒「放送を聞くのと実際見るのではツッコミのキレと速さが違いますね。いつもこのテンポなんですか?」

月「そうだなー…いつもこのテンポかな」


\おい、ネタ帳が先輩してるぞ/
\新鮮だな/
\しっかり見届けようぜ/


月「次!次のメール読んで下さい!」

黛「しょうがないな。ZN・地味な天丼から頂きました。あざっす」

森「天丼の地味差とは……」

宮「色合いじゃねーの?」

黛「地味な天丼から聞いた運命厨の良い噂、『この前女子が、“顔はイケメンだし性格も申し分ないんだけど、彼氏にすると疲れそうだよね”って話してたぞ』」

森「 」

宮「これマジな奴だな」

月「元気出して下さい、ね?」

森「ネタ帳…」

黒「…やはりネタ帳先輩は神の使いだったようですね」

黛「今、何か言ったか?」

黒「いえ、何も言ってません」

黛「…(嘘付け)」

宮「結局運命厨の良い噂、微妙だったな」

森「くっそぉ、こんなに精神的ダメージが蓄積されるとは思いもしなかった…!」

月「ハッ!ダメージを受けたイメージ、キタコレ!」

森「もういいよ!CM行って!」



+++


「Aグループは世界一ィィィィイイイ」
「Aグループです」


「とろとろとろりん」
「うまうまきゅん!」
「おろおろおろろん」
「うきうききゅんきゅん!」
「TO学園高校」


+++



宮「雑過ぎんだろ轢くぞ!」

森「CMで笑わないとか初めてだな」

黛「ああ、もしかしてネタ切れか?」

月「………、ネタ切れっていうか今回だけ思い付かなかったのかもしれません」

黒「それにしても、内容の意味が分かりませんね。何が言いたいのでしょうか」

月「内容がないよう」

宮「いやメッセージ性皆無だからな、今回の。考えるだけ無駄だ」

月「無視…?!」

森「続いてのコーナーだが、いつものコーナーはお休みしてなぜか届いているバニラへのメッセージを紹介するぞ」

黛「ならオレは、休憩するとしよう」

宮「ダメに決まってんだろ轢くぞ」

黛「軽トラのミニカーで引くのは止めろ」

月「じゃあ、早速一通目。ZN・跳ね虎さんから頂きました。ありがとうございます!えっと、『お前がゲスト出演するって聞いた時は驚いたぜ。ま、頑張れよ。あとネタ帳先輩に迷惑かけんなよ!』」

黒「跳ね虎くんありがとうございます。言われるまでもなく頑張っているので心配しないで下さい。それから君じゃあるまいし、ネタ帳先輩の手を煩わせる訳ないじゃないですか」

黛「ネタ帳は、な」

森「次は、ZN・黄色い犬さんから頂きました。あざーっす。何々…『バニラっちラジオ出演おめでとう!ゲストが二人組OKならオレも一緒に行ったんだけどなぁ。何はともあれ、バニラっちがいっぱい活躍するのを楽しみにしてるっス!』…だと」

黒「黄色い犬くんありがとうございます。ですが、君と一緒にゲストというのは遠慮させて貰います」

宮「さくさくいくぜ。ZN・ザリガ……ザリガニおっぱいさんから頂きました。初めてだぜこんなにもZNに殺意覚えたのは」

黛「おっぱいくらいさらっと言えよ」

宮「うっせ!あー…、『今度ザリガニ釣りにでも行くか』だってよ」

黒「行きません」

森「びっくりするほど辛辣だな」

月「次です。ZN・紫のまいう棒の人さんから頂きました、ありがとうございます!んーと、『バニラちんにゲスト出演おめでとう。次会った時にお菓子パーティーしようね〜』だそうだ」

黒「分かりました、考えておきます」

黛「…ZN・真紅の天帝さんから頂きました、あざっす。『バニラ、ラジオのゲスト出演おめでとう。自分のことのように嬉しく思うよ。また一緒に某球技をやろう。今度は負けないよ』」

黒「はい、また一緒にやりましょう。今度も勝たせてもらいます」

宮「最後だ。ZN・おは朝は神の信託から頂きました、あざーす。『あのラジオにゲスト出演する聞いたのだよ。今日のお前のラッキーアイテム“くさや”で運気を補正して、人事を尽くすことだな』」

黛「くさやだと?」

月「…なんか、臭い?」

黒「あ、」

森「?!!えっなになになに臭い!すごい臭い!臭いこれくっさー!」

宮「ちょ、マジ、くっせぇ!スタッフ何持って来てんだよ!樹海に埋めるぞ!」

月「んー〜〜〜〜っ!!」

黒「ネタ帳先輩をこの悪臭から解放するにはアバタケタブラと言いながらスタッフの方々にくさやをミラクルパスするしか方法はないんですね」

黛「そのくさや、」

森「ラノベ?」

黛「オレが貰おう」

宮「 」

月「 」

森「 」

黒「 」

黛「おいなんだその世にも恐ろしいものを目撃したような驚愕の目は」

宮「とりあえず、くさや撤収させろ」


【くさや撤収中です。しばらくお待ち下さい】


森「ファ〇リーズ最高!」

月「鼻が可笑しくなるかと思った…」

黒「大丈夫ですか?」

月「なんとかな。バニラは?」

黒「僕も大丈夫です」

宮「で、なんでラノベはくさやなんか貰おうとか言い出したんだ?」

黛「好きな食べ物だからだ」

森「は?」

黛「好きな食べ物だからだ」

宮「 」

黒「 」

森「 」

月「 」

黛「止めろ、こいつ正気かよみたいな目でこっちを見るのは止めろ。…確かににおいはあれだが、味は最高に美味いんだ。まさかお前ら、一口も食べたことないのか?」

宮「…ないに決まってんだろ」

森「あの独特のにおいが無ければ食べるんだがな」

月「それ、ただの美味しい干物です」

黛「くさやに謝れ」

森「なんで?!」

黒「ラノベさん。僕には必要ない代物なので持って帰って貰えませんか」

黛「…お前良い奴だな」

月「あの、オレ挟んで握手するの止めて貰っていいですか?」

森「二人の間に友情が芽生えたことだし、最後よろしくなバニラ」

黒「友情は芽生えてません」

黛「利害が一致しただけだ」

森「あれ?!」

宮「いいから早く読めよ、轢くぞ」

黒「分かりました。感想の他にも“残メンQ&Aのコーナー”への質問や悩み、オレ達への無茶ぶりや“一言物申し隊”へのメッセージも随時募集しています。全ての宛先はコメント欄まで」

月「皆さんのご応募、」

全『待ってまーす』

森「という訳で、今回のお相手は」

黒「バニラシェイク命・バニラと」

宮「みゆみゆ命・パインと」

森「女の子命・運命厨と」

黛「二次元命・ラノベと」

月「ダジャレ命・ネタ帳でした」

全『次回も残念なラジオがやって来る?』


黒「この放送はAグループ、その他のスポンサーの提供で送りしました」


\僕、バニラシェイク飲みたいです/
\オレは早くくさやが食べたい/





 こうして五つのイラストが描かれた白い画面は黒い画面に切り替わり、停止した。
 どうやら放送は終わったようだ。
 そして、このハチャメチャラジオは次回もあるらしい。

続く...






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