私より少し高い目線、眩しい笑顔、澄んだ瞳には力強い意志、誰よりも真っ直ぐでお人好しなあなたが好き。




「なー、クレア」

「なぁに?」

「あのさ…剣の稽古つけてくんねぇかな」


ロイドは最後尾を歩いていたクレアの元までやって来て言った。


(ロイドは何に対しても真面目だなぁ……)


「うん、分かったよ」




休憩時間、ロイドと二人で少しだけ陣を離れた。
何もない広い更地、稽古場には打って付けだ。


「…行くよっ!」

「おう、よろしくな!」


ロイドは双剣を、クレアは短剣を鞘から抜いて互いに構えをとる。
クレアが地面を蹴ったと同時に、砂埃が舞い上がり、辺りに剣戟の音が木霊する。


「魔神剣・双牙!」


クレアが剣を振ると衝撃波が二つ生まれ、地を這うようにしてロイドを目指してゆく。
一つ目の斬撃をサイドステップで回避し、もう一つの斬撃を自身が放ったた魔神剣で相殺する。


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