ふにふに。
ふにふに。
「クレアさんのにくきゅー…気持ちいいです…」
「ふええええ…」
くすぐったくて堪らない。
だけど、すっごく幸せそうに私の「にくきゅー」を揉むプレセアの顔を見ちゃったら、やめてなんて言えなくて。
目覚めたら、いつの間にかこんな姿になっていた。こんな姿というのは、猫耳と尻尾が生えた姿。
なぜか手の平は「にくきゅー」と同等の柔らかさになったらしい。
誤解のないよう言っておこう。
私は人間である。
生粋のヒト科だ。
「どうして、こんにゃことになったんだろう…」
「…お手」
「にゃっ」
「…ふふっ」
おかしい。
なにかがおかしい。
猫って、お手するっけ?
…。いやいや、大事なのはそこじゃなくてだな。
私、ちゃんと元の姿に戻れるよね…?
彼女はきっと猫かぶり
(…お座り)
(にゃっ!)
(…ふふっ)
2011.02.22.
thanks:
Mr.majorca