「なあ」
「やだ」
「まだなにも言ってないんですけど」
「やだったらやだ!」
ほんの数分前。
むすっとした顔でいきなり抱きついてきたクレアちゃん。なんだよ甘えたいのか〜?頭を撫でようとしたらものすごい勢いで払われた。女の子の力とはいえエクスフィアを装備している彼女のビンタは…正直かなり痛い。
「はあ…」
「…。足りないから」
「ん?」
「ぜ、ゼロスが足りないから…充電してるの」
それ、眉間にしわを寄せながら言うセリフじゃねーだろ。でも、ま…。
「あー!クレアちゃんが足んねぇな〜」
「!」
「俺さまも充電したいな〜」
「…い、」
耳まで真っ赤にしながら、彼女は叫んだ。
「いやだ!!」
「はあ!?そこは恥らいながら『いいよ』って言うのが決まりでしょーよ!」
「な、なにそれあんたそんな風に言われて嬉しいわけ?ばっかじゃないの!」
「かっちーん」
「…きゃっ!」
人並み以上の力があるとはいってもやっぱり女の子。いとも簡単に組み敷いてやった。シーツに散らばった髪が月光で淡く艶めく。
「いやでもクレアちゃんでいっぱいにしてもらうから、覚悟しといて」