愛に年齢や性別は関係ないというけれど、種族はどうなのだろう。
私は普通の人間。彼は人間の身体に宿った妖怪。人間南野秀一であると同時に妖狐蔵馬なのだ。
「あのね、蔵馬」
「なんです、クレア」
「…好き」
「知ってます」
「それじゃあ蔵馬は?」
蔵馬は私のこと、好き?
「愚問ですね」
そう言って蔵馬は妖しく微笑んだ。
首筋に走る鈍い痛み。それが蔵馬の答えだった。
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