「ユアンさまー」

「なんだ」

「好きですー」

「そうか」

「ふふふー」

「だらしない顔だな」

「いいんですー」


だってユアンさま、耳まで赤いんだもん。
まるでリンゴみたい。見てるこっちが照れちゃうよ。

いつもより少しだけ早い鼓動に耳を傾けて、ゆっくりと、目を閉じた。

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