「暇ですー構って下さいユアンさまー」

「言ったはずだ。仕事が終わるまでは声をかけるなと」

「その書類、さっきも目通してましたよね?」

「………」

「三回目ですよ、ユアンさま」


無邪気に笑うクレアを書類越しに一瞥し、短いため息をついてユアンは腰を上げた。クレアはその瞬間を逃すまいと勢いよく駆け寄ってくる。

まるで犬の飼い主にでもなった気分だ、と、ユアンは言った。

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