口数の少ない彼女がやたらと話しかけてくることがある。それが「構ってほしい」合図だと気付くのに、そう時間はかからなかった。
話す内容がしっちゃかめっちゃかだったり、特にこれといったオチがあるわけではないんだけど、必死に話すその姿がなんだかとても可愛らしくて。
ボクは思わずクレアを腕の中に閉じこめた。


「ミトス…?」

「しばらく…このままでいさせて」

「うん。わかった」


えへへ、と嬉しそうに笑うクレア。その表情ひとつでしあわせだと思えてしまうボクは相当彼女にはまってしまっているようだ。
互いに赤くなった頬を見て、ボクたちはまた笑いあった。

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