「クレアちゃーん!足挫いちゃったから肩貸し…」

「ひとりで歩け」

「キビシー!」

「反対方向に捻れば治るんじゃない?」

「え…ちょ、待っ…いでででで!!」

「次、鬱陶しい絡み方してきたら今度こそ骨折るからね?――ファーストエイド」


ったくもー、ほんっと不器用なんだから。でもまあ、それは私にも言えることか。うん。お互い様。
「どう?痛くない?」見上げたはずのゼロスの顔が間近にあって、続くはずだった言葉はすべて飲み込まれてしまった。

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