ジーニアスが放った魔術により、ルナは倒れた。
しかし、ものの数秒もしないうちに彼女は、契約前と何一つ変わらない姿で、一行の前に現れた。

にっこり、と。
穏やかな笑みを浮かべたルナ。

これで、すべての精霊と契約の儀式が終了した。


『見事です。あなたを認めましょう。さあ、誓いを立てなさい。私との契約に、何を誓うのです』

「《大いなる実り》の発芽と、二つの世界の真の再生を誓う」

『いいでしょう。私達の力を、契約者しいなに』


ルナとアスカは、柔らかな光に包まれた。
光が弾けると同時に精霊達の姿は掻き消え、代わりに契約の証であるトパーズの指輪が、しいなの手中に収まった。


(これで…)


二つの世界が、あるべき姿へと形をかえるのか。
それとも、シルヴァラントとテセアラは、永遠に交流を断つことになるのだろうか。

どちらにせよ、世界は、再生される――。














to be continued...

(11.01.06.)


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