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わたし、ぴなここと相沢陽菜は、親友であり唯一の女友達であるきのちゃんに、(あんまり嬉しくないけど)うま子と名付けられるくらいほぼ毎日ポニーテールだ。
でもまあ、女の子なら知ってると思うけど、あんまり同じ髪型してたら、禿げるっていうじゃん?
禿げたくないじゃん?
だから、たまにノットうま子に変身するんです!

今日は、気分でツインテールにしてみましたの!


「おっはーうま…じゃない?!」
「あ、きのちゃんおはよっぷ。」


朝、会うなりこれでもかというくらい、全ての表情筋使ってます。って並に口と目を大きく開けて驚くきのちゃん。

若干失礼だろおい。


「な、何故お主つ、ツインテールなのじゃでごわす!」
「うん、語尾めちゃくちゃだよ。
今日はそんな気分なんだよ。変?」
「いや! 変もなにも…」


きのちゃんが話してると、ゴゴゴゴと地響きがした。
わたしときのちゃん含む周りの人が、地震だと思いその場で立ち止まっていた。

ら、


「ぴーーーーーーなーーーーーこーーーーー!!」

「この声は…」
「え、まさか…」


きのちゃんが言いかけると同時に、声と地響きの原因が私に覆いかぶさってきた。


「ちょ、おま」
「ぴなこーー!なんで急にツインテールなんかしてきたんだよー!俺さっき校門で校舎に入るぴなこのツインテール姿見てクソ萌えてフリーズしてたらお前消えるしなんか可愛いし萌えるし俺の翔ジュニアがやばいことなってるし何なんだよー!あ、シャンプー変えた?」


急に抱きついてきて、マシンガントークで変態ぶちかまして、挙句の果てには私のシャンプー事情まで当てやがって。


「お前キモいどけ」
「ツインテールでそんなこと言ってもツンデレぴなこに変わりないから可愛いよおお」
「ううん、真剣に気持ち悪いヤメテ、なんかお尻に当たってるんだけど」
「えっきゃっ、俺ってばぴなこが可愛いあまりにジュニアを発動させちゃったっ」


語尾にハートがつく勢いで、ぶっそうなこといいやがった翔に鳥肌が立った私は、助けを求めるべくきのちゃんを見つめたが、彼女も相当気持ち悪かったらしく、首を横に振った。くそっ。


「ツインテールにするから、うなじが余計見えるね、いい匂い…」
「…」
「あっだめだ、俺のジュニアちゃんやばいや」


え、まじキモい、イケメンなんだろお前やめろよ。


「あんた…いい加減に」
「え?」
「しやがれこの万年発情期がー!!」


男の子の事情を目の当たりにした私は、純情なあまり翔を頭突きで保健室送りにしてしまった。



ツインテールと男の子の事情



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