だいすきいっくん!2
風丸大好き幼馴染み。ちょっとあほの子。
「いっくーん!おはよー!」
「おはよう。じゃなくて、毎朝わざわざ窓から入ってくるな」
「えー、でもせっかく部屋の窓が隣り合わせなんだよ?漫画みたいな幼馴染してみたいじゃん!」
「危ないから駄目だっていつも言ってるだろ」
「えー」
「ふくれても駄目。怪我したらどうするんだ」
「うー…」
「しかもまたパジャマで来て…ちゃんと着替えてこいよな」
「あ、それは大丈夫!着替え持ってきたから」
「は?」
「早くいっくん起こさなきゃーって思ったから、こっちで着替えようかと」
「…は?」
「だから制服持ってきといた」
「……は?」
「いや、は?って言われても…変ないっくん。よいしょっと」
「いやいやいや待て待て待て」
「なにー」
「いやなにーじゃないだろ何を平然とパジャマ脱ごうとしてるんだよ」
「え?だっていっくんが着替えろって…」
「自分の部屋で着替えなさい」
「えー」
「えーじゃない。とにかく早く戻れ」
「えー」
「…」
「えー」
「……はあ。じゃあ俺が部屋出るから。着替えたら下へ降りてこいよ」
「はーい」
「……はあ」
だいすきいっくん!2
毎朝のように俺の部屋で交わされる、幼馴染との会話。