07
影山チームが勝ちました。
「影山、翔陽、お疲れ様。はい、タオル」
「あっ、ありがとーなまえ!」
「サンキュ」
「凄かったわよ、二人の速攻。かっこよかった」
「えっ、そうかな!?アリガト!!」
「あっ…当たり前だろ!」
「…アンタねえ、そこは素直に喜びなさいよ。翔陽みたいに」
「そうだぞ!褒められてんだから喜べよー」
「うっ、うるせえボケェ!!」
「すぐ逆ギレする…」
「つーか今一番うるさいの、影山だけどな」
「う、うるせーよ日向ボケェ!!」
「なんでおれだけ!?」
「ほらまた逆ギレ」
「ぐっ…!ボケェ!!」
「さっきからボケェしか言ってねーぞお前!」
「あー、拗ねた」
「すねてんのアレ!?」
「たまになるのよ。まあほっとけばその内直るから」
「そうなの?」
「そ。だから気にしないで」
「うーん、ならいいけど…」
「ん……ねえ、翔陽」
「なに?」
「……ありがとうね」
「?何が?」
「色々、かな」
「?」
「おい!何二人でコソコソしてんだよ」
「別に、なんでもないわよ。ね、翔陽」
「うん…?」
影山に出会ってくれて、ありがとう、翔陽。
素敵な相棒が出来ました。
「良いわね、黒ジャージ。皆よく似合ってるわ」
「へへっ、ありがとう!なまえも似合ってる!可愛いよ!」
「!あ…ありがとう、翔陽…」
「あれっ、なまえちゃん照れてる?」
「違います、照れてません」
「またまたー。ほっぺた赤くなってるべ」
「なっ…ち、違います!からかわないでください菅原先輩!」
「あはは、可愛いなー」
ガシャンッ、
「!」
「組めた!組めたよ、練習試合!相手は県ベスト4……青葉城西高校!」
「…!」
「青城…!?」
「県ベスト4!すげー!な、なまえ!すごいな!」
「……」
「…?なまえ?」
「ゴメンナサイ、私部活辞めます」
『!!?』
結局また言い包められて辞められなかった。