長編夢 | ナノ

ＧＷ合宿、開始です。

「潔子さん、スクイズ洗い終わりました」

「ありがとう、なまえちゃん。もう片付けてきてくれたの？」

「はい、いつもの場所に干してあります」

「そっか、ありがとう」

「及川さん、清水さん！ちょっといいかな？」

「あ、武田先生、お疲れ様です」

「なんでしょうか？」

「すみませんが、どちらか夕食作りを手伝って貰えませんか？」

「それなら、私が…」

「あ、私が行きます。もうこっちの仕事もほとんど終わってますし」

「え、でも…いいの？なまえちゃん」

「はい。潔子さんが残る方が、部員のモチベーションも高いでしょうから。私が行ってもいいですか？」

「…うん。じゃあ、お願いするね」

「はい」

「では、お願いしますね、及川さん」

夕食作り開始です。

「及川さんはとても手際がいいですね。料理はよくするんですか？」
「はい、たまに。料理よりはお菓子作りの方が多いですけど」
「お菓子作りですか、すごいですねえ！どんなお菓子を作るんですか？」
「よく作るのは、クッキーやプリンですね。気が向けばケーキとかパイとか…たまにシュークリームなんかも作ります」
「シュークリームも作れるなんて、及川さんは料理上手なんですね！」
「いえ、上手ってほどではないですよ。失敗もしますし…趣味でやってるだけなので」
「お菓子作りが趣味なんて、女の子らしくて素敵ですね！」
「……いえ、そんな事ないです」
「でも、お菓子作りに慣れているなら、もっと凝った材料を買ってきた方が良かったですかね？」
「？何がですか？」
「レモンのはちみつ漬けを作ろうと思っていたんですが、手伝ってもらうには物足りないでしょうか？」
「！いえ、そんな事はないです。何を作るのも好きなので…手伝います」
「ありがとうございます。じゃあ、早くカレーを完成させて、レモンの方も作ってしまいましょうか！」
「はい」