バカとリュゲルは紙一重!

※会話文のみ、変換少なめ



「ガンダレスー!」

「ん?どうしたんだ、ナマエ?」

「こほん。リュゲルのものまねいきまーす」

「へっ?」

「はい、これ読んで」

「え?えーと…"すげーよリュゲル兄!リュゲル兄はやっぱ天才だ!"」(台本)

「"言うなよガンダレス、それ以上何も言うな(キリッ"」(声色)

「……!」

「どう?どう?」

「……す」

「す?」

「すっげー!超似てる!」

「まじで!?やったー!」

「本当にリュゲル兄が喋ったのかと思った!すっげー!」

「ふっふー、すごいでしょ!めっちゃ練習したんだから!」

「なあなあナマエ、今のもう一回聞きたい!」

「いいよいいよ、じゃあそれ読んで」

「"すげーよリュゲル兄!リュゲル兄はやっぱ天才だ!"」

「"言うなよガンダレス、それ以上何も言うな(キリッ"」

「すげー!やっぱ似てるよ!」

「似てる?似てる?うふふふもっと褒めてもいいにぎゃっ!?」

「何をしてるんだお前ら……」

「あ、リュゲル兄」

「わざわざこんな紙にまで書いて…俺の真似をしようなんて、百万年早いね」

「う、ええっと…べ、別にね?バカにしてやってる訳じゃ……」

「分かってるさ、それ以上何も言うな」

「あう……」

「だけどな、いくら俺に憧れたところで、お前が俺のようになれるわけないだろ?」

「……へ?」

「確かに俺の真似をしたくなる気持ちは痛いほど解る。だがしかし!ナマエにはナマエの良いところがあるんだ、無理に俺のようにならなくたっていいんだぞ」

「……ええと」

「そっか、ナマエはリュゲル兄みたいになりたかったから、リュゲル兄の物真似してたんだな!」

「…………ああ、うん。ソウダヨーソウナンダヨー」

「物真似されるほど憧れられてるなんて、やっぱリュゲル兄はすげー!」

「ふっ、言うなよガンダレス、それ以上何も言うな」

「すっげー!!」

「……(バカで良かった)」