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という事で昨日の小話の続きです。ちなみに私はミルキーウェイには数えるほどしか行った事がないので、本物とのズレがあるかもしれませんが寛容な目で見て頂けるとありがたいです。



「いらっしゃいませ! 4名さまでよろしいでしょうか?」

「はい」

「それではご案内いたしますー」

「意外と空いてるな……」

「平日の午前中ですからねえ」

「そんな中、何事も無く入店する俺らは相当浮いているんじゃ……」

「こいつはともかく、他は男だしなあ……」

「まっ、いろんな意味で注目の的だね」

(お店のチョイス間違えたかなあ……)

「メニューでございます。ご注文が決まりましたらお呼び下さい」

「はい」

「しかも窓際か……」

「目立つな……」

「人間観察には持って来いなんだけどねえ」

「臨也……お前普段から一人でここに入っているのか?」

「やだな、そんな訳ないじゃないかドタチン。それを言うならシズちゃんの方が常連っぽいよ? さっきそんなこと言ってたし」

「ふざけんな、そうは言ってねえだろ!」

「まあまあ。メニュー表でも眺めて落ち着いて下さい」

「お前はもう何食うのか決めたのか?」

「え? 決めてますよ。やっぱり折角なので自分の星座のパフェにしようかなーって思ってます」

「臨也は後で殺す。……あ、俺もそうするか。結構種類あって1つに選べねえし」

「やれるもんならやってみろ。うーん、俺も面倒だから自分の星座でいいや」

「……3人ともそれにすんのか?」

「そうみたいですね。あ、なら門田さんもご自分の星座にしませんか?」

「……」

「シズちゃん死ね。いいじゃない、自分の星座で」

「お前が死ね。門田も選べねえならそうしとけよ」

「いや……」

「あ……無理に、とは言いませんから。門田さんの好きなものを選んでください」

「……」

「……さっきと同じ展開な気がするのは俺だけか?」

「珍しく意見が合うね。ま、それならドタチンには観念してもらうか。すみませーん、注文お願いしまーす」

「うわっ、臨也お前! まだ決めてねえぞ!」

「お待たせ致しましたー。ご注文をどうぞ」

「私これで」

「俺、水瓶座」

「俺は牡牛座で」

「……」

「門田さん?」

「お……乙女……座で」

「以上でよろしいでしょうかー?」

「あ、はい。お願いします」

「門田って乙女座だったのか」

「……悪いか?」

「いや、悪くねえけど……少し意外ではあったな」

「? 臨也さん? 何笑ってるんですか?」

「え? いやあ……別に? 隠す程のことでも無いのになあって思っていただけだよ」

「臨也おまえ……さては俺の星座知ってたな……?」

「まあ、ねえ? 情報屋だし?」

「くそっ……」

「……何がおかしいんでしょうか?」

「さあな……俺にもよくわかんねえ」


シズちゃんをいじると店が壊れて彼女に怒られるので、門田さんをいじる臨也さんの図。バリバリな職人気質な門田さんは、自分の星座が乙女なのをちょっと恥ずかしく思っていればいい。常日頃、狩沢さんとかにギャップ萌え!とか言われていたら、なおいい。



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