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11日に更新した企画、正臣夢で夏祭りのお話なのですが、あれは時間に追われて題材すら考えられなかった私が、用事で母と出かけた際に提案してもらったネタだったりします(笑)うちの母は同人活動に寛容などころか、自身もオタクになってしまった人なのですが、夢的なアレの詳細を省いた上で、デュラで話を書きたいのだけれど何か無いかと尋ねたところ「夏なんだから夏祭り」と即答されまして。そしてピンと来た私もそれに乗っかったのですが、正臣の話だっつーのに、やたら臨也さんとシズちゃんの詳細を説明してくるものだから、じゃあそれは別口で書くよ、と言ったら納得してくれました。別にこのサイト見ている訳ではないし、知りもしないのに、なぜあんなにも乗り気だったのだろうか。(前置き)


縁日行ったよ。-臨也編-
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「折原さん……なぜそんなにイカ焼きを?」

「縁日といえばイカ焼きだろう」

「イカ焼きの他にはいらないんですか……?」

「俺さあ、前にも言ったと思うけど、気に入ったものはとことん愛し尽くすタイプなんだよね。大トロ然り、このコート然り」

「ああ、そうでしたね……」

「君は? 何か食べたいものはある? 買ってあげようか?」

「え……いえ、この空気だけ味わえればそれで……」

「……君は本当に変なところで意地をはったり、我慢しちゃうよね。ちょっとこれ持って待ってて」

「え、あ……行っちゃった」

(イカ焼き……なんで2本も買ったんだろう)

(これでお腹を満たすつもりなのかな……)

「はーい、お待たせ」

「あ、お帰りなさい……って、それ……」

「君にあげよう。どうぞ?」

「……どうして?」

「それは、どうしてこれが食べたいって分かったんですか? ってこと? それなら答えは一つ。ずっとそれを食べたそうな目をしていたからだよ」

「私そんな目、してました?」

「してたよ。それを持っている人や屋台の前を通るとそっちばかり気にしてたし」

「よく見てますね……」

「観察対象だしね?」

「ああ、そっか。そうでした……ふふっ」

「じゃんけんで勝ったから2つ貰ったし、両方いる?」

「いえ、折原さんが食べてください。お揃いってことで」

「お揃いか。悪くないね。じゃあそのイカ焼きを1つ君にあげるよ」

「え?」

「お揃いってことで」

「……そうですね。たまにはそんなのもいいかもしれないです」

「じゃあ、これ。水あめね」

「折原さん」

「なに?」

「ありがとうございます」

「……いえいえ、どういたしまして」

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※なぜか「臨也は絶対イカ焼き!」と豪語していたので、それを採用してみた。



縁日行ったよ。-静雄編-
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「静雄さんは他に寄りたい屋台ありますか?」

「ん? あー……あちぃから冷たいもんが食いてえな」

「あ、じゃあかき氷にしましょうか。丁度あそこにお店ありますし」

「ああ」

「すみません、かき氷二つ下さい」

「はいよー」

「あ、静雄さん。ここってシロップかけ放題みたいですよ!」

「そんなんあるのか……初めて見た。何をかけてもいいのか?」

「大丈夫です。それに、何種類かけてもいいんですよー」

「へえ……」

「はい、まず1つね!」

「はーい。静雄さん、先にかけていいですよ」

「いいのか?」

「すぐ出来ますし、どうぞ!」

「……サンキュー」

「お姉ちゃん、彼氏に優しいねぇ!」

「そんなんじゃないですよ」

「そうなんかい? じゃあ片思いか、頑張れよ!」

「だから違いますってば」

「おじさん、応援も兼ねて100円まけちゃおうかな!」

「ですから……え? あ、頑張ります! ありがとうございます!」

「うんうん、頑張れよ! はいよ、お待ち!」

「どうもー!」

「静雄さん、おまけして貰っちゃいましたー……って、わあ」

「なんかよお、全部かけたらすげえ色になっちまった」

「あー……そうですね、色んな種類、ありましたからね……えーと、いちご、レモン、メロンにブルーハワイ……それから、カルピスにモモに、あとコーラ? サイダー? ……わあ、抹茶まで……」

「これ食えるかな」

「うーん……小学生とかやってるし、食べられると思いますけど」

「小学生……」

「……あーっと! もし食べられなかったら、私のを半分こしましょうか、ねっ! とりあえず食べてみましょうよ」

「おお…………うっ」

「……一口貰います。……うぇ」

(これは抹茶が原因だ……全ての甘味を抹茶が支配している……!)

「し、静雄さん。私のこれモモですけど、一緒に食べましょう! はい、半分こ!」

「で、でも悪くないか?」

「いいんです! 私一人じゃ食べきれないなーなんて思ってましたから、ね!」

「……サンキュー」

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※曰く「静雄はカキ氷のかけ放題を全がけするタイプだ」との事。私もそう思う。



…とまあ、そんな感じで母のネタを文に起こしてみましたが、実にいいポイントを突いてこられて、一人脳内大滑走を起こしてました。怖い、あの母の着眼点が怖い…。これ拍手お礼に採用しても良かったのですが、夏限定だからちょっと躊躇いましてこちらに投下。どうせなら門田さんとか他のキャラも考えてもらえば良かったです。

最後に、風邪の心配をして下さってありがとうございます。まさかのバファリン人気に吹きました。バファリンの半分は優しさで出来てるって本当だったんだ…!早めに対応したおかげで、酷くならずに済みそうです。みなさんも風邪にはお気をつけて…!





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