更新履歴 | ナノ


どうしたのというくらい拍手頂いちゃったのですが、よくよく考えたら全4種という拍手お礼を知らなかった方が多かったのか!と納得と同時に申し訳なく思いました…どこにも記載していなかったんですよね、ごめんなさい…!拍手お礼の中に全4種と付け加えておきました。

といってもそろそろ拍手お礼も変えたい変えたいと思っているんですよね。あの現在2ndを終えての状態ならシズちゃんとももう少し仲良く書けるし、女性キャラとも接触したし。でもそこまで気が回らないというのが今の現状で、ため息が出ますね全くすみません。早く7月終わらないかなー。今月は土日返上もあると思うので、ぜんぜん気が休まらないです。更新にも結構穴が開いちゃってますしね…。すみません本当に。

いっそ一ヶ月休止にしちゃった方が気持ちは楽なんじゃないかと思うのですが、それはまたそれでちょっと違うような気もするといいますか。抱えたストレスをここで発散しているのが大きいので今ここが無くなったらもう走るしかない(笑)

デュラ妄想がしたい。でも時間がない。天啓のように毎回降って来たら美味しいのになー。

-----------------------

「この無残な笹の葉は責任を持ってお二人で片付けてください」

「えー」

「ノミ蟲と一緒になんて出来るかよ」

「言い分は聞きません。片付けるまで監視していますから」

「ドタチンー何とか言ってやってよー」

「俺はこいつに賛成だ。お前らが散らかしたんだから責任を持って片付けろ」

「ったく……しょうがねえな。おいノミ蟲、俺から半径2メートルは離れて片付けろ。いいな」

「良くないよ、それじゃあ効率悪いでしょ。シズちゃんはその笹の葉本体を捨てに行けばいいじゃないか。その間俺がここを片付けるからさあ」

「ちっ……分かったよ」

(仲悪いのに作業効率はいいんだ……)

「高校のときはこんな感じの場面、結構あったけどな」

「そうなんですか?」

「ああ、掃除の時間とか、行事の準備とか。基本はサボるけど、二人が一緒の空間で作業しなきゃいけなくなった時とかはこんな光景よく見ていたと思う」

「へえ……何ていうか意外」

「二人ともさあ、本当に見てるだけで手伝ってくれないの?」

「折原さんにだけ手伝うわけにもいかないですし」

「不公平だよな」

「変なところで気が合う二人だな……っと、あれ? この短冊って君のじゃない?」

「え?」

「何々? 普通、日常、普遍、不変、平穏、平坦、平静、単調、不動、平常、平凡、通常、一般、人並、大衆……帰って来ーい?」

「……これは」

「なにか?」

「いや、なんでも……」

「こんなに並べるとこれが物凄い異常性のあるものに見えるのは気のせいではないな。ね、ドタチン」

「あー……まあ、それだけ恋しいんだろ」

「人が何をお願いしたっていいじゃないですか。どうせ折原さんなんて“人類が俺を愛しますように”とか書いてるんでしょう?」

「そうだけど?」

「うわー……」

(どっちもどっちだな……)

「おら、捨ててきたぞ」

「あ、静雄さんお帰りなさい」

「お疲れ」

「ほらシズちゃんも見てよ、この子こんな異常なこと書いてるんだけど、笑えない?」

「あ、ちょっと!」

「あ? ……普通、日常、普遍……」

「ああああ……」

「どう? 変だよねえ?」

「……あー、まあよっぽど普通が恋しいんだな」

(なんか気を使われてる……)

「つまんない感想だな、シズちゃんは」

「あ゛?」

「普通はこうして気を使ってやるんだよ、臨也」

「ところで静雄さんはなんて書いたんですか?」

「え? あー……忘れた」

「忘れちゃったんですか」

「んなわけないじゃん、ガラにもなく恥ずかしがっちゃってさー。俺さっき見たから知ってるし」

「なっ、臨也てめえ!!」

「何? また追いかけっこ? 今度は武器も無いのにどうすんのかなー?」

「直接殴ってやるよ! だから動くんじゃねえ!」

「そんなことを言われて逃げないわけないだろ。シズちゃん馬鹿すぎ」

「臨也ーー!!」

「……」

「……」

「……と、言って折原さんは自分の片づけを放棄したのでした。最低です」

「仕方ねえな。俺らで片付けるか……」

「はーい……そういえば門田さんは何をお願いしたんですか?」

「ん? 俺は適度な平穏と適度な刺激。あと、イタチゴッコしている奴を捕まえられるように……か」

「イタチゴッコ?」

「ああ、まあお前には関係ねえよ。ネット上にしかいない奴だ」

「そうなんですか」

「今年こそはケリを付けたいが……あ」

「どうしたんですか?」

「……いや。何でもねえ」

「?」

「……」

(これ、臨也の短冊じゃねえか。あいつも素直じゃないよな、まったく……)

「二人とも、戻ってくるんですかね……」

「さあな」

(あの子が非日常を受け入れますように……なんて、さっきこいつの短冊見なきゃ誰のこと言ってるのか分からないっての)

「笹の葉って指を切っちゃいそうでちょっと怖いですよねー」

「気をつけろよ」

(こいつらにとって日常や非日常はそんなに重要なのか?)

・・・・・・・・・・

「シズちゃんもさあ、素直にあの子に言ってあげたほうが喜ぶんじゃないのー?」

「うるせえ!! 黙れノミ蟲!」

「何でそんなに人の話を聞かないかな!」

「てめえの言うことを聞くことなんて生涯ねえよ!」

(……だろうね。だから彼女に言ってあげなって俺が言ってるって気づいてないんだろうな。これで絶対シズちゃんはあの子に短冊のことは言わないだろう)

「ちょこまかと逃げるな!」

「いやだね」

(大体なんだよ、“あいつの願いが叶いますように”……なんて、そんなの絶対認められない。シズちゃんだって、それが叶ったら困るくせに。知らないからって願っていいことと悪いことくらいあるっつーの!)

「あーあ! 今年は雨が降ってよかった! これで全部チャラだ、あはははは!!」

-----------------------------

7月7日の後日談的な。それぞれの思惑や願いは、今年のざあざあ雨で全部お流れになるのでした。ちゃんちゃん。念のため、これはパラレルなので本編には一切関係ないですよー。



人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -