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天使李奈の心音は乱れることを知らない。乱れといってもそれは運動によるものではなく感情によるものの話だ。彼女の心臓はどんな話題を振ろうがいつもと何一つ変わらない心拍数を刻んでいた。
「おまえ、気持ち悪いね。」
「え〜。」
ほら、やっぱり。
気持ち悪いと罵られてもいつも通りの拍数だ。

李奈と菊地原の話 06/07/2016



「私がここにいるのは、意外?」
これでも所属は玉狛なのだけれど、と微笑めば少し顔を歪めた奈良坂くん。あら、そんな顔もできたのね。話しかけながらメテオラを短剣型のスコーピオンに持ち変える。
「頭、首、心臓…。今日のあなたの気分はどこかしら?」

黒トリガー争奪戦 06/07/2016


よう、と緩やかな動作で手を上げた。その動作と共に靡いたのは黒地に赤い模様のマント。アフトクラトルのものだ。
「よう、教官先生。ここにいたんだな。随分探したんだぞ?」
そう言って笑った彼に既視感を覚える。この人とは初対面、ましてや敵なのに。でも、知ってるの。この人の名は――

アフトクラトル侵攻 06/07/2016




どこから手に入れてきたのか分からない白地にピンクの字が書かれている薄っぺらい一枚の紙。クラスの子がくれた、と彼は相変わらずの無表情で言っていた。か ほ う ち え。出すわけでもないそれに柄にもなく緊張して手が震える。隣の枠には烏丸京介の四文字が並んでいた。
「出さないのに何の意味があるの?」
「智慧さんと書きたかっただけっす。」
「あのね、京介。こんなことしなくたって私はちゃんと貴方のこと」
愛してると続くはずの私の言葉は京介の唇に塞がれた。烏丸智慧。その名を口に出す時は来るのだろうか。それは月だけが知っていた。

烏華の結婚式は、静かな夜の部屋で挙げられます。レースのハンカチのヴェールをかぶせて、出しもしない婚姻届を書きます。結婚おめでとう。

診断結果でss 06/13/2016
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