小説 | ナノ

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今日は久々に部活がオフの日曜日。




時計は9時を回っていたけれど、更々起きる気なんてなく




怠惰に過ごす日曜を満喫しようと再び目を閉じたその時。




―ピーンポーン....




客人を知らせる甲高い音が鳴った。




(誰だよ日曜日の朝っぱらから...)




生憎今日は姉たちも妹もそれぞれの用事で出かけていて、そのインターホンに答えられる人間は俺以外にいない




朝、とはいっても非常識な時間ではないのだけれど、その為だけに起きるのは億劫だったので狸寝入りを決め込むことにした。




―ピーンポーン....




(...早く帰れよ...)




―ピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポ「っあーー!!!うるせぇ!!!」




ガチャッ...




「...僕に居留守を使うなんて上等じゃないか」




「...お前かよ」




久々にぐうたら過ごす日曜日の朝を邪魔された怒りにかまけて勢いで開けてしまった玄関のドアの向こうにいたのは、緑の髪の幼なじみだった。




「...速やかにお引き取りくだs「お邪魔しまーす」...ですよねー」




追い返そうとするも、あっさり家に踏み込まれ




どうせいつもの事だと割りきった瞬間




「湊斗、お菓子。」




能天気にお菓子を要求してくるどこまでも空気の読めないこいつを何とかしてください神様。




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