金木犀風呂



浴場を満たす金木犀の濃い香りと腕の中の細い肢体に

自分は若くもねェというのに欲が燻る。

だが、とてもじゃないがそこまでする力は入らない。


「ボルサリーノさん?」

「ん〜…なんでもないよォ〜」


タオル越しに胸を押し付けてくる彼女の姿に陶酔しながら

体内の泳げねェ悪魔に少しばかり苛立った。



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