Life is game.
どんどんどんどん!
雷門邸の堅固な門が叩かれる音が、邸内に響き渡る。
円堂たちのいる部屋に緊張が走った。
「まさか、こっちも襲撃か!?」
風丸が焦った声を上げ、部屋の壁に掛けられた愛用の剣に手を掛ける。
円堂も弓矢と盾を手に取った。
他の”真ゲルトルード”メンバーの声も部屋の外から聞こえてくる。
風丸と円堂が、今まさに駆け出そうとした、そのとき。
「待て円堂、風丸!」
鬼道の大声が部屋に響いた。
「落ち着け、”エイリア”の奴らがわざわざノックなどするものか。もし王宮からの急使だったらどうする、我々がここにいることが完全に吉良にばれてしまう」
その落ち着いた声に、風丸と円堂が立ち止まる。
鬼道は部屋を出て、他のメンバーにもその旨を伝えた。
一時は蜂の巣を突いたように騒がしくなった屋敷が、今度は一気に静まり返る。
「…”エイリア”じゃないのか」
いつまでたっても聞こえてこない銃声に、一ノ瀬が呟いた。
「円堂くん!」
だが、その次の瞬間に聞こえてきた声に、再びメンバーの顔が緊張に包まれる。
雷門家の令嬢、夏未の声だったからだ。
しかし夏未は意外なことを言った。
「円堂くんに来客よ。N-19に住む10代の少年の集団。”真ゲルトルード”に加えてほしいそうよ」
* * *
「しかし…我々の仲間になることは死を覚悟するということだ。それでもいいのか」
屋敷の客間に招きいれられた少年たちのリーダーは、神童拓人と名乗った。
その名前に、夏未と鬼道は驚いて顔を見合わせた。
神童拓人。N-19あたりで権勢を振るう、親吉良派の貴族の跡継ぎではないか。
驚く二人に、拓人は吉良のいいようにされている父を見て嫌気が差したことを話した。
そして、『近所でよく遊んでいたこいつらに促されて、徒歩でここまで来たんです。仲間に入れてくれませんか』と言ったのだ。
「そうだ、鬼道の言うとおりだぞ。俺たちがやっているのは遊びじゃない」
風丸が見るからに不快そうな顔で言う。
続いて染岡も言った。
「お前らもN-18の”真ゲルトルード”支所が襲撃されたの知ってんだろ?ここじゃそんなのは日常茶飯事だ。お坊ちゃんのお前らにそんな生活できんのかよ?」
「できます!」
と叫んだのは神童の後ろにいた茶髪の少年――松風天馬だ。
「俺たちだって、戦いには自信あります!神童さんなんか、すごいんですよ!」
必死な5人の少年たちの顔を見て、円堂が口を開いた。
「仕方ないな――裏庭でお前たちの実力を見よう。それで、俺たちの満足するレベルだったら仲間にしてやるよ!いいだろみんな!」
「満足するレベルだったらいいんじゃないか?」
一ノ瀬はそう言って、身を翻した。
早く戦闘シーンが出したいです。
この先の展開はまだ考えてませんのでもし何か意見がおありでしたら教えてくださったらとても嬉しいです!
それからN-18がR-18に見えて仕方ない。