設定
○この物語は、「ゲルトルート帝国」という国の中で、運命に翻弄される恋人たちを描いたものです。
稲妻11&GO!のパラレル&腐向けですので、これら2つの言葉が分からない方、嫌悪される方は見ないようお願い致します。
また、ここに出てくる稲妻11のキャラ(円堂、風丸、鬼道、グラン、ガゼルなど)は一応24歳前後の設定です。
GO!の公式で画像が発表されているキャラについてはその外見で、発表されていないキャラについてはご自由に想像なさってください。
●ゲルトルート帝国とは
天地全てを統べる女神ゲルトルートによって建国されたといわれる帝国である。
ゲルトルートを初代女帝とし、それ以降153代に亘って1人の女帝が国を治めてきた。
ところが、153代女帝ベレーシス7世が跡継ぎを生まずに他界したため、傍系皇族の中で争いが生じた。
結局王座を勝ち取ったのは、吉良星二郎という貴族を外祖父に持つまだ幼い少女だった。
少女は王座につくと同時に本名を取り上げられ、ベレーシス8世という名前を与えられた。
まだ幼いベレーシス8世には政など出来はしない。
彼女が成長するまで私が摂政となろう、と名乗り出たのが外祖父の吉良だった。
皇族たちの反対を押し切って摂政の身分についた吉良は、その地位を活かして好き勝手に動き始めた。
だが、吉良の言葉は女帝の言葉、女帝の言葉はゲルトルート女神の言葉。
そのように考えられている国内では彼の暴君ぶりに文句など出なかった。
どれほど苦しくとも、女神さまには何かお考えがおありなのだ、反抗してはならぬ…
民衆はそう考えていたのだ。
例え吉良が、「エイリア」という治安維持隊を作り、すべての民衆を束縛しようとも。
●エイリアとは
「エイリア」とは、吉良星二郎の創立した治安維持隊である。
この隊に参加するのはゲルトルート帝国軍の精鋭のうちで吉良の考えに賛同するものばかり。
セカンドランク「ジェミニストーム」、ファーストランク「イプシロン」、マスターランク「プロミネンス」「ダイヤモンドダスト」「ザ・ジェネシス」、と3つのランク、5つの部隊に分かれている。
「ザ・ジェネシス」の部隊長は「エイリア」の隊長も兼任している、いわば「エイリア」最高位の存在であり、「ザ・ジェネシス」自体も所属するだけで名誉な部隊と言われている。
現在の「ザ・ジェネシス」の部隊長はグラン。
グランというのは本名ではない。「エイリア」の隊員は本名や生まれを公開することは禁じられている。
○各部隊部隊長
ジェミニストーム:レーゼ
イプシロン:デザーム
プロミネンス:バーン
ダイヤモンドダスト:ガゼル
ザ・ジェネシス:グラン (副部隊長兼エイリア副隊長:ウルビダ)
●立ち上がる者
そんな横暴な政治に反対するものも、いた。
円堂守である。
「エイリア」の監視網を潜り抜けて仲間を集めた彼は、その仲間とともに立ち上がった。
「真ゲルトルード」と呼ばれる彼らは、強敵を相手にどのように戦うのか。
●ゲルトルード帝国の地理
ヴェスト・ゲルト山脈、オスト・ゲルト山脈、ガイア湾に囲まれた自然豊かな国。
山の麓、国境近くには管轄不能地域と呼ばれる無法地帯があり、犯罪者や"エイリア"が不適切とみなした国民が住む。
それ以外の場所は、AからZまで26の都市に分かれており、各都市の周囲には丈夫な城壁がぐるりと張り巡らされている。
首都はA、王宮や神殿のある"神聖なる森"はA-01という区画にある。
また、都市は25のブロックからなり、それぞれN-18、S-07のように表される。
このうち、AからFまではザ・ジェネシス、GからKまではジェミニストーム、LからPまではプロミネンス、QからUまではイプシロン、VからZまではダイヤモンドダストの監視下にある。
このような広い範囲をどのようにして監視しているのかは不明。