好きなもの
「悠太ってあまり自己主張しないよね…」
「そう?」
「太って何がやりたいーとか 何がほしいとかぜんぜんないじゃん」
「自己主張の激しいのと 一緒にいるからね」
「千鶴か…」
「まあね… ナマエは好きなものとかあるの?」
「あたしは マンガ読んだり、ゲームしたり はは なんか祐希みたいだね…」
「あ 俺 一個好きなものあった…」
「あるの?」
「ナマエ…かな」
「…バカ」
電柱の後ろ
「春ちゃん ゆうたんがー」
「声がおおきいですよっ!千鶴くん」
「てか 学校から尾行って…」
「ゆうたんとナマエ!?」
「尾行… バレてましたか…」
「うん」
「ゆうたんが まさかのプレイボーイだったとは!?」
「ちょっ… 会話!?」
「このようすだと 全部聞いてたみたいだね」
「……うそ!?」
『真っ赤な 真っ赤な 君の顔』
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