進路と喧嘩



「要〜 大学って決めた?」

「…何言ってるんだ お前」

「進路 まだ決まってないし」

「…はぁ? もう高3だろ まだ進路決まってないのかよ」

「…何がしたいかわからないし… だから…要と同じ大学行きたいなって思って」

「…そんな事で大学決めるな」

読んでる小説から そらさない目
冷たい要の態度

まるで…あたしなんて興味なんてないように


「そんな事ってひどくない?」

あたしは…要の彼女なのに…

「あたしは 要と一緒に大学過ごしたいな…って思っただけで…そんな言い方しなくたっていいじゃん! もう要なんか知らない!」

要に腕を掴まれる

「おい! ナマエ!」

その手をあたしは はねのけた

嫌だ
要なんか嫌いだ

「あたし…もう帰る!」

走って逃げた

もう要の顔を見たくない

進路なんて…どこだっていい




家に走って逃げ帰って 

要にいわれた言葉がずっと頭に響いていた

進路か…

大学調べbookを開いてみた


『如月大学』

ここ…校舎が綺麗な学校だ…

教科課程を見てみると
ちょっと興味をもてた

「…でもここ女子校か…」

要と離れちゃうんだ…

もしかして 要はこういう事を言いたかったのかな?
あたしが…無理して要と同じ大学に行かないでいいように…
自分の進路を…決めさせる…ために


涙の後が 本に付く

「要に謝らなきゃ」

ピロロロ

要から電話だ


「…悪かった まだ学校でいるから話せないか」


要に会いたい


「わかった…今行く…」


それから 学校の校門まで走った 

    
「要… ゴメン!」


思わず 抱きついていた


「ナマエ!?」

「ゴメン…要の言う通りで…進路の事なんて何にも考えてなかった… ただ今のことしか考えてなくって… 要にひどいこと言って…」

「…俺も言い過ぎた ゴメン…」


「あと…あたし…ちゃんと進路決まったから… まだはっきりとはしてないけど」


「分かった  頑張れよ」


     『ずっと君と』

「大学…離れても浮気しない…でね」

「ふざけんな …しねーよ」

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