第2話
オレは彼女と別れた
ただ 普通に…
自然消滅ってやつだ
でも オレは…
☆
彼女は 何事もなかったように オレに振舞った
ノート貸して 消しゴム貸して ただ普通に…
彼女はもうオレの事なんて忘れてしまったのではないか
そのことが 頭の中でぐるぐる回って 頭から離れない
ある日 オレは春から 遠まわしに好きか嫌いかわかる方法を聞いた
ペンを相手から ペン先が返ってきたら 嫌い
ペン先じゃない方だったら 好き だというやつだった
我ながら 未練がましいと思ったが やってみる事にした
「名無子 ペン貸して」
「あー いいよ」
ペン先じゃない方で返ってくるペン…
「バカ…」
どうしようもなく思った 思ってしまった
こんなに思ってしまうほど…
『遠まわしの好き 嫌い』
彼女の事が まだ好きだっただなんて
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