お返しとクッキー


バレンタインが終わって一か月
GHQの社内はすっかり落ち着いた。
なのに 

「おい… ナマエ」

「何?」

「な…なんでもない」

ダリルの様子がおかしい…
妙に そわそわしてる…

「ダリル どうしたの? なんか変だよ」

「…うるさいなあ 少し黙っててよ」

機嫌も悪い
 もしかして嘘界さんに怒られたのかな?

ダリルと嘘界さんって合わなそうだしなぁ…

よし これ以上怒らせないように どっか行こう!

「じゃあ ダリル あたし食堂行ってくる」

「……」

返事がない

「…ダリル?」


ダリル「…やるよ」

ポケットから取り出したのは たて結びになってラッピングされた袋

「えッ… あたしに?」


今日ってなんか あったっけ?

「…お返しだよ バレンタインの 何? いらないの?」

そうだ 今日 ホワイトデーだ!

「いる!」


『ノンシュガーの恋はお断り』


「これ… 丸…?」


「…ハートだよ それ返せ」


「嫌だ」



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