ノゾムモノ



何が起こったんだ…
 ゴーチェから降りて ハッとした
次々と 人々が鋼皮化していく

どうなった?
ロストクリスマスが 再び起こるのか?

「ダリル」

突然 声がした
 気が付くと 隣にナマエがいた

「ナマエ」

彼女を見て びっくりした

アポカリプスに感染している

もうステージ2だろうか?
皮膚が 鋼皮化して だいぶ進んでいる

「…びっくりしたでしょ アポカリプスにかかっちゃった ワクチン 打ったんだけど 体に合わなかったみたいで 発症しちゃった」

笑う彼女には チラチラと 鋼皮化した肌が見えて

「…なんでだよ」

「なんでって… ワクチンが合わなくて…」

パリパリパリ

目 腕 次々と皮膚が 鋼皮化していく

…この状態だともう助からない

「…ダリル」

「おい… ナマエ」

パリパリパリッ

「あ…たしね ダリルの事… ずっと好きだったの」

ダリル「もう話すな 話さなくていい… だから」

『僕の前から 消えないで』

「今までありがとう… さようなら」

そう言うと彼女は 静かに消えた

「…ナマエ! ナマエ!」

どうして 僕の望むものは みんな消えてしまうのだろう



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