第13話


「いっぱい歩いたな〜 でも楽しかったね!」


「ほか どこか 行きたいところ ある?」

「この辺に 本屋ある? 欲しい本があるの」


「わかった じゃあ 本屋 行こうか」



        ☆


「会計 終わった?」


「うん ゴメンね… 付き合わせちゃって 時間とか 平気?」


「大丈夫だよ ##NAME1#さんは?」


「まだ 大丈夫 あたしんとこ 両方 親働いてるから」


「じゃあ どこかで お茶でもしていこうか」


「そうだね そろそろ座りたいかも」


「あれ…? 悠太くん?」


「…高橋さん」


後ろを振り返ると 高橋さんと呼ばれた女の子が立っていた。


「確か 高橋さんって…」


「高橋さん この人はミョウジナマエさん」


「初めまして ナマエさんって 悠太くんとよくメールしてる人ですよね?」


…悠太くんの「彼女」だ

「はい… 悠太くん やっぱりあたし…もう帰るね」


「え… ナマエさん?」


「高橋さんって彼女さん…だよね? 高橋さんに悪いし もう帰るね 今日はありがとう じゃあね!」


あたしは急いで 本屋から出た

これ以上 二人を見てるのは辛かった
 お似合いで 初々しくて…

悠太くんに彼女がいるのは知ってて

何度も諦めようとした

でも…諦められないよ

     『心が壊れる音がした』

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