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「いいですか?」

「ああ」

「本当に信じてもいいんですよね」

「当り前だろ、俺は嘘はつかねー」

「…それ、すっごく嘘っぽいですね…」

「……ばれたか」

「バレバレですよ」


でもなんでだろう。この人は僕を裏切らない気がするんだ。

こんなにゲスい顔をしてはいるけれど、彼は僕を必要としてくれる、気がするんだ。

今はまだすべて僕の予想にすぎないけれど、この道を僕は行こうと思う。

彼にまとわりつくものが闇だとしても、その闇はそこまで深くはない気がする。

そこまで暗くはない気がする。

ねぇキセキのみなさん。

僕は決めました。この人と一緒にみなさんをこてんぱにしてやるって。

さようなら。

次会うときは敵同士ですが、また一緒にバスケができるのを楽しみにしています。


「花宮さん…僕をもらってくれますか?」

「もちろん。喜んで」


こうして、僕の進学する高校が決まった。

それから無事高校へと進学した僕が、花宮さんとその他のレギュラーに愛されまくって、ついにはキセキを倒しちゃって、キセキを再び虜にするだなんて、今はまだ知らない未来だ。


「ところで花宮さんの学校ってどこなんですか?」

「霧崎第一」

「はぁ!?そこってめっちゃ進学校じゃないですか!?」

「おう、がんばれよ」

「うぅ…無理かもしれません」

「いーや、大丈夫だよ。だってこれから俺がみっちり勉強おしえてやるからな」

「え?」

「俺が教えて落ちるだなんてことは絶対ねーよ」

「すごい自信ですね…」

「当り前だろう。俺の将来のお嫁さんと離ればなれなんて嫌だからな。絶対合格にして見せるさ」

「いや、嫁って…、僕男なんですが?」

「かんけーねーな、そんなこと」


でもまあいいか。僕は思ったよりこの人のことが好きみたいだし。

これからこの人のことをもっと知っていきたいと思う。




闇は案外暗くはなくて、そこには確かに暖かな何かがあって、

それがなにかはわからないけれど、どこか通じるものがあって、

これに気づくのはきっともっと先になるだろう。

でも確かに感じたこのぬくもりが、きっと伝えてくれるでしょう。






END






なんだか駄文になってしまってすみません。
中途半端な落ちになってしまって…。
というより当初の予定とはかなり大きくそれてゴールイン?
ゴールインできたのかも怪しいですが、ここでいったん終わりという形にして、続くかどうかは気分に任せたいと思います。
では、これからもサイトのほう応援よろしくお願いします。





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