結局こうなる試合シーン
試合が始まり1Qが終わろうとしているとき、双方の点差は誠凛と桐皇の実力差を物語っていた。
正直言ってここまで勝ち上がってきたほうが信じられないというほどまでに、誠凛は木っ端微塵に打ちのめされていた。
しかし今は1Qだ。結果はまだわからない。
だから誠凛は諦めたくなんてないけど、
今のままでは、桐皇に勝てる気がしなかった。
そう思っていたのは誠凛の監督も同じで、結局勝ち目なんてなかったんだ。
こうして2Q、3Qと時は流れていった。
そしてやっぱり、時間が経つにつれて点差は開く一方。
でも桐皇は、決して手を抜いてはくれなかった。
そして試合が終了していた頃には、誠凛はトリプルスコアで桐皇に負けていた。
「皆さんお疲れ様です」
試合終了後。桐皇学園は控え室にて反省会を行なっていた。
「はっ!黄瀬と緑間を破ってきた割にはあっけなかったなー」
「そうですね。まだ今は…ですね」
「今はって…どういうことや?」
黒子は青峰が誠凛を物足りないと感じていたのは予想が付いた。
しかし、このまま終わるような人たちじゃないと思っているのも確かっだった。
「まだ彼らは成長途中です。WCでは気を付けたほうがいいかと思います。彼らはかなりレベルアップしてくると思いますし、WCでは無冠の五将の1人で"鉄心"と呼ばれた木吉鉄平が入ってくるかと思います」
木吉鉄平。誠凛高校バスケ部の創始者で、"鉄心"と言われてきた実力者だ。
しかし今は怪我をして休養中らしい。が、そろそろ帰ってくる頃だと思う。
「なるほどな…でも!」
「それでも勝つのはわいらやろ?」
黒子はそれでもうちが負けるだなんて思ってはいない。
でもしっかりと言い切ってくれる頼もしい仲間に、黒子は年に数回しか作らない微笑みを仲間たちに向けた。
「……そうですね」
その笑顔を見た部員たちは、真っ赤に染まっていく顔を覆い隠して悶えていた。
こうしてまた、桐皇学園の長い夏が早くも終わった。
と見せかけて、桐皇学園の夏はまだまだこれからだったりするかもしれなかったりして。
正直言ってここまで勝ち上がってきたほうが信じられないというほどまでに、誠凛は木っ端微塵に打ちのめされていた。
しかし今は1Qだ。結果はまだわからない。
だから誠凛は諦めたくなんてないけど、
今のままでは、桐皇に勝てる気がしなかった。
そう思っていたのは誠凛の監督も同じで、結局勝ち目なんてなかったんだ。
こうして2Q、3Qと時は流れていった。
そしてやっぱり、時間が経つにつれて点差は開く一方。
でも桐皇は、決して手を抜いてはくれなかった。
そして試合が終了していた頃には、誠凛はトリプルスコアで桐皇に負けていた。
「皆さんお疲れ様です」
試合終了後。桐皇学園は控え室にて反省会を行なっていた。
「はっ!黄瀬と緑間を破ってきた割にはあっけなかったなー」
「そうですね。まだ今は…ですね」
「今はって…どういうことや?」
黒子は青峰が誠凛を物足りないと感じていたのは予想が付いた。
しかし、このまま終わるような人たちじゃないと思っているのも確かっだった。
「まだ彼らは成長途中です。WCでは気を付けたほうがいいかと思います。彼らはかなりレベルアップしてくると思いますし、WCでは無冠の五将の1人で"鉄心"と呼ばれた木吉鉄平が入ってくるかと思います」
木吉鉄平。誠凛高校バスケ部の創始者で、"鉄心"と言われてきた実力者だ。
しかし今は怪我をして休養中らしい。が、そろそろ帰ってくる頃だと思う。
「なるほどな…でも!」
「それでも勝つのはわいらやろ?」
黒子はそれでもうちが負けるだなんて思ってはいない。
でもしっかりと言い切ってくれる頼もしい仲間に、黒子は年に数回しか作らない微笑みを仲間たちに向けた。
「……そうですね」
その笑顔を見た部員たちは、真っ赤に染まっていく顔を覆い隠して悶えていた。
こうしてまた、桐皇学園の長い夏が早くも終わった。
と見せかけて、桐皇学園の夏はまだまだこれからだったりするかもしれなかったりして。
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