テニプリSSS
(どうか忘れないで欲しい。確かに俺はお前を想ってこの場所に立っていた。嘘じゃないこの想いを疑わずに聞いて欲しい。どうか我が儘を許して欲しい。)


0924:???
何年も前に貰った言葉を何度も何度も思い返して。飽きず嬉しく思うのは今もアナタが好きだから。この時の気持ちは、今もずっと、此方に向けられてる?話がしたい触れ合いたい、けれどこれ以上近付いたらきっと終わってしまうだろうな。


0612:???
確かにそこにあったのに。嘘じゃなかったのに。真実だったのに。現実だったのに。


0612:???
人は忘れていく生き物らしい。アンタもいつかは
、俺の事を忘れていくのかな。


0912:ちと蔵
俺が泣いたとき「ごめん」じゃなくて「好き」って言って。そしたら泣き止むから。そう思ってたのに千歳から「好き」って聞いたら余計に涙が出て止まらんかった。抱き締められたら、ついには息もできんくらい苦しくなった。


0508:ジロ忍
何も言ってないのに目があうだけで「大丈夫?」と気にかけてくるジローが少し怖かった。見透かされてるみたいで。自分の知らない自分の弱さがそこにあるみたいで。自覚すれば一人ではいられないみたいで。でもその言葉に俺はどれだけ救われてきただろう。もうずっと、ジローの声を聞いてない


0507:ちとくら
「お前に出会わんかったら俺の人生もっと平和やった気がする」と漏らす白石の隣で千歳は怒りもしないで微笑んで「ごめん」とだけ告げた。「…そんな言葉が聞きたいんやないで」好きとか、いっそ嫌いでもいい。側にいて欲しい。もう離れへんって約束してくれるだけでいい。もう何処にも行かんといて


0507:光謙
桜の季節を忘れたように景色からは緑が溢れてる。呼吸しやすい乾いた空気から寒さを感じる事はなかった。イヤホンから流れる音楽の歌詞を一つ一つ丁寧に聞き流しながら揺られる電車の中で目を閉じる。深い眠りにつかないよう意識だけを浮かせたまま。(こんな日は早く、謙也くんに会いたい、)


0506:ゴクアク
色んな人間を見てきた。平気で嘘をつく奴、人の不幸を笑う奴。本音を隠して笑う奴。千石の笑顔(嘘)は誰も傷付けない鈍い刃みたいなもので。人の心を土足で行き来する癖に自分の心には誰も寄せ付けない。そんな千石が俺に「どうして気づかない振りを続けてくれなかったの」と泣いて言った


0422:ゴクアク
好きな人にならワガママを言って欲しいし(それを叶えることで自分は必要なんだと感じるし)好きな人が自分の言うことを聞いてくれたら嬉しい(ワガママを聞いてくれる事で自分は愛されてるんだと感じる)「亜久津のワガママならなんだって聞いてあげたいけどごめん、これだけは聞けない」そう言って千石は俺の言葉にさからってキスをしてした。


0422:光謙
帰ったら電気の付いてる部屋で謙也くんにおかえりって言って欲しい。夜はおやすみって俺が言うから朝はおはようって起こして欲しい。そんな風にしてずっと隣におりたい。俺は時々ワガママ言って謙也くんを怒らせてしまうかもしれんけど絶対に幸せにしてみせるから、「俺と、結婚してください」


0416:光謙
謙也くんに触れてもいい理由ばかりを考えた。肩に手に、唇に。確かめる方法は一つしかなかった。けれど「好き」と言いそうになったときに出る言葉は可愛気のない憎まれ口ばかりで。(本当は違うのに、)そんな俺を謙也くんはいつも許すから、その度に拒まれるのが怖くなって何も言えなくなる


0414:光謙
日が早く沈む様になり、蝉はすっかり鳴かなくなった。教室でクーラーが付けられる日も減りもう少し日が立てば当たり前の様に長袖を羽織る様になるだろう。あと数週間もすれば謙也くんが引退し、夏が終わる。普段気にも止めない様な変化に虚しさを感じるとき、謙也くんと俺の夏は小さな蝉と共に死んでいく。


0414:幸仁
「お前がどうしてもというなら俺の秘密を教えてもいい」「お前の秘密を知って、俺に何の得があるんじゃ」「お前がここにいていい理由がそこにはあるから」「知りたくない」「目を逸らすな」「知りたくない言うとるけぇ、やめろ」「どうしても?」「…、しつこい」「ごめん、困らせたね」


0414:丸幸
「お前が来てくれて俺は嬉しいよ」と初めはその言葉が聞きたくて通い続けていたと思う。白い部屋には今にも枯れてしまいそうな花があったので俺は次に来る時は新しいのを持ってこようと思った。赤いガーベラを持っていくと幸村は「食べ物以外のお見舞いなんて珍しいこともあるね」って笑った


0414:幸仁
全て終わるから美しいのだと説く幸村が俺の視界で優しく笑う。幸村には白がよく似合うのに俺はどうにかそこから彼を連れ出したくて柄にもなく映画のチケットを買った。この物語が終わると彼はまたあの真っ白な部屋に戻らなければならない。だから俺は終わらない物語を作るように愛を語った


0414:赤丸
「アンタが全部俺のものになればいいのに」俺を抱き締める度に赤也はそう言った。俺は赤也に全てを捧げているつもりなのに赤也は俺の全てが欲しいとせがんだ。いっそ俺の心臓でも差し出してやれば気が済むのだろうか。赤也がそれで満足するなら俺は、


0414:ゴクアク
千石清純がヘラヘラ笑っているフリをして実は人の目を見ていない事を俺は知っている。馴れ馴れしく肩を叩く癖に誰にも心を許さない事を知っている。「愛してるから」と言う癖にアイツには俺だけじゃないことを、随分前から知っていた。


0414:鳳宍
消えるなら、どうか貴方の方から消えて欲しい。俺は、貴方から離れる強さもなければ貴方に近付く勇気もない。ただ立ち止まって、見送って、目を細め口角を上げただけの作り笑顔でしか手を振れない弱虫なんです。こんな俺が貴方を好きでいて、本当に、(ごめんなさい)


0414:鳳宍
泣いてしまうと落ち着いて、明日を過ごせる。
所詮それだけの想いだったんでしょう。息ができないなんて事はない。そうして自制して言い聞かせて唇だけを噛んで終わる
「苦しくても死ねないのは、もしかしたら貴方がまた俺に笑ってくれるんじゃないかって思う未練たらしい自分がいるからだ」


0414:光謙
謙也くんに触れない世界には意味がなくて俺の世界は謙也くんこそが全てなのに時間は謙也くんばかりをさらって俺の目の前の桜はもう散ってしまって。俺が呼吸する意味に全く別の意味を求めてくる世界なんてなくなればいいと思う。謙也くんがいないなら、全部、いらないのに、どうして今日も、影は伸びて消えてはくれない


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