200817 /// バナージ(uc) バナージ・リンクスはわたしの光だった。希望とも絶望ともいえない存在ではあるものの、少なくとも、わたしにとっては生きるしるべであったのだ。「なのに…」消えてしまった。とおく空の彼方へ。真っ青な水晶体たちが彩る彼は星のようだった。流れ星のように長く尾を引いて、星々の間、夜の闇を閉じ込めたくらい虚へと飛び込んでゆく。バナージ。もうその名前は、音になることはないのだ。 ▼