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マルコ

2023/12/09 01:23

あおい炎がゆらめいてわたしを包み込む。人肌くらいの心地よいぬるさだった。羊水のなかでたゆたう子どもはこんな気持ちなのかもしれない、と思う。

「マルコ」

炎がさぁとひいて、現れたたくましい腕がわたしを抱いた。日に焼けつづけた浅黒い肌。固くボタンが閉ざされたシャツ。なんだよい、と小さく返事が聞こえた。

「今日もおつかれさま」
「……うん」



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