どんなに優れた頭脳も、恋の前には無力である 学年でもトップを誇る頭脳の持ち主。 テニスにおいても、相手のデータを集めて緻密な計算の元で、テニスを行う。 そんな、優秀な頭脳の持ち主である柳蓮二。 どんなに優秀な頭脳を持っていても、恋をすれば唯の男か。 「蓮ちゃん、蓮ちゃん。大好き〜」 「そうか、俺も大好きだぞつばさ」 ぎゅむ。っと、抱き付いて愛の言葉を言うつばさ。 そんなつばさを抱き止め、返すのは柳。 いつもの、見慣れた光景にテニス部員は誰も何も言わない。 構われたがりなつばさに、構いたがりの柳。 甘えたなつばさに、甘やかしたがりの柳。 2人が付き合うようになるまで、時間は掛からなかった。 「つばさ〜。この間言ってたマンガ、持ってきたぜ」 「本当?ありがと、赤也!!大好き〜」 赤也の言葉に、柳から離れて。 マンガを持ってきた赤也に、抱き付くつばさ。 その日の、赤也の練習メニューが通常の倍になっていたのは、言うまでもなかった。 [ 26/53 ]← →
TOP
|