一目惚れ 中学に入学して、一番最初に仲良くなったのは。 切原赤也。 もじゃもじゃのわかめみたいな髪型の、気の強いテニス部の男の子。 いつも一緒に居る、綾加とはクラスが違ってしまった為に、つばさは昼休みや放課後以外は赤也と一緒に居る事が多かった。 その赤也の部活の先輩である、真田はいつも怒ってばかりでつばさと赤也は苦手としていた。 それよりも、いつも涼しげな表情の柳の方がつばさ は気になった。 表情という表情はあまりないが、その中でも見ていれば楽しいのか怒っているのかは、分かる。 一目見て、惚れた相手。 それが、1つ上の柳蓮二だった。 何事にも、真っ直ぐと。 言いたい事は、ハッキリと言うのがつばさの性格ではあるが。 さすがに、『好き』と告げるのはそう簡単ではなく。 それでも、優しい柳に惹かれるのは事実で。 もっと触れたいと思うのも、事実。 [ 41/53 ]← →
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