05.後ろから抱きついてきた君


食事を終え、2人で一緒に使った食器を片づける。
身長的に、つばさが洗い柳が拭いて食器棚にしまう。
それが2人の片付けである。
そうして、先に終えたつばさはタオルで手を拭くと。
背を向けていた柳に、後ろから抱き付く。
「おっと。どうした、つばさ」
「むー……」
最後の一枚を仕舞い、振り向こうとするが。
つばさに阻まれて、出来ない。
ギュッと抱き付くつばさに、苦笑をソッと漏らしながらも回された手を軽く叩いて遣る。
「今日は、どこにも行かないの。夕飯はあるので、作ろう?」
「いいのか?」
「いいの。それより、もっといっぱいぎゅうしたい」
「それなら、この手を離してくれないか?つばさの願いを叶えてやれない」
軽く叩きながら答えると、ゆっくりと手が離される。
その瞬間に振り向き、ぎゅっと正面から抱き締める。
「なら、今日は一日のんびりとしようか?」
「うん!」
嬉しそうに笑い、抱き付くつばさを抱き上げてリビングのソファーに移動する。
そんなのんびりとした休日。


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