その気持ちを恋/愛と呼ぶ/大黒、黒野


私にとっては、全てがはじめての経験だった。
はじめては本当に好きな人と、とそんなことを話す同級生もいたけれど、私はこの人で幸せだったと思う。
びっくりするくらいに、いつも優しくしてくれた。
ただ、何を考えていたかは、わからなかった。

「俺達はもうそろそろこの関係をやめてもいいんじゃないかと思うんだが、君はどう思う?」

ああ、と私は思った。何度飲ませて貰ってもいちいち感動する高いシャンパンを飲み下しながら「はい」と頷く。「私はいつでも大丈夫です」きっとこの関係に終止符を打っても、家までのタクシーを手配してくれるに違いないし、きっと私が傷付くようなことは言わないだろうという確信があった。
大黒部長は頷く私を確認すると、ほっと息を吐き出した。

「そうか」

会社に居る時よりも数段柔らかく笑いながら、こちらに手を差し出して続ける。
私は呑気に、次はどんな女の人を選んだのだろうかと考えていた。聞いてみてもいいだろうか。流石にそれは怒るだろうか。

「左手をこっちに貸してくれ」
「? 最後になにかくれるんですか」

もし、大黒部長が私のことを一方的に振る、と考えているならとんでもないことだ。私はここ二年くらいの間、良い思いしかしていない。私は大黒部長に感謝こそしても恨むことなど一生ないだろう。
別に贈り物などいいのに。貰えるのなら、貰うけれど。
私が大黒部長に言われた通りに左手を差し出すと、彼は手早く私の左手の薬指に銀の指輪をきゅ、とはめ込んだ。手切れの品にしてはおかしいような。

「よかった。断られたらどうしようかと思っていた」
「え」

私はようやく、話がわからなくなってきた。

「いえ、あの、え?」
「もし」

この関係、とは上司と部下ではなく、恋人関係のことであると私は考える。ならば今、私が頷いたことにより、恋人でなくなったことは間違いない。恋人ではなくなって、指輪を貰うような関係とはなにか。もしかして、夫婦?

「もし断られるようなことがあれば、そうだな、ついうっかりそこから飛び降りていたかもしれない」

大黒部長が死ぬ、というのは想像できなかったけれど、明日は確か割合に大事な会議があったはず。怪我をして入院、という話になれば大多数の人間が困ることになる。彼には野心のある部下も多い。幼馴染もその一人だ。怪我が治っても同じ地位に居られるとは限らない。いや、とは言っても、たかだか女一人にフラれたくらいで、この人が本当に飛び降りなんて。

「さあ。明日も早いからな。送ろう」
「大黒部長」
「それだが、君も大黒になるんだからな、下の名前で呼ぶ練習をしておけよ」

はっはっは、と彼は笑って、私を家まで送り届けると「少しずつ、いろんなことを決めていこう」と私の額に優しくキスをした。「おやすみ」



大黒部長は酔っていたんじゃないか、あるいは、夢かなにかだったのでは。
私は、昨夜、あのあと、遅くまで優一郎と話しをしていたせいで寝坊し、汗だくになりながら会社に向かって走っていた。ギリギリ間に合うだろう。私にとって現実とはこういうもので、あれはたぶん夢だったのだ。
というより、私はいつも、大黒部長と恋人として会う時は夢かなにかだと思っている。

「俺の恋人になってくれ」

「君が好きだ」大黒部長は、それこそ昨夜「この関係をやめてもいいんじゃないか」と言った時と同じ顔をして言った。
私はそれはそれは驚いたけれど、部長があまりにも普段と同じ顔だから、この人は遊び相手に私なんかを選ぶのだなあと面白く思って「いいですよ」と返した。光栄なことだ。この人は私には優しくしてくれるし、きっと手酷くされたりはしないだろう。それになにより、恋人とはいつか別れるものだからなんの問題もない。
ただ気軽に遊びたかった、その相手に選ばれただけなのだろうと私は常にぼんやりとしていた。
そのぼんやりとしたつまらない私を、部長は実によくいろいろな店に連れまわし、恋人として一歩前に進む時には大変に丁寧に進んでいた。手を繋ぐくらいのことに許可など取る必要はないだろうに「恋人だったらこれくらい構わないよな」とわざわざ口にして、はじめて唇にキスをした時も「今のはこうしなきゃ嘘だっていう雰囲気だっただろう」と確認するようなことを言った。そして更にその先に進む時にはしつこいくらいに「いいんだな?」と聞いて来た。私はその度にただの遊び相手に律儀なことだと思っていた。
つまり私も遊んでいたのだ。恋人とはどういうものかと興味本位で頷いて、部長に全て任せて遊んでいた。部長が連れてきてくれる場所はなんだかきらきらしているし、部長に任せておけばなんだか気持ちがいいし、本当に、夢を見ているような気持ちで隣に居た。
夢は覚めるものだ。
私はなにをしていたのだろう、と昨日の夜から考えている。

「あのあと夜更かしでもしたのか?」

始業のベルギリギリに、自分のデスクに飛びつくように椅子に座った私に部長はそう言って笑っていた。

「あ、おはようございます」
「おはよう」

いつも通りだ、と思ったのだけれど、部長はじっと私を見下ろして座っている私と視線を合わせる為にしゃがみ込んだ。始業を告げるベルが鳴る。音楽と毎日決まったアナウンスに紛れるように言った。

「指輪はどうした?」
「へ」
「まさか、今日走ってきたせいでどこかに落としたとか言わないよな?」
「ああ、いや、家に」
「家?」

私は、一緒になって遊んでいるつもりだった。
部長は私の左手をそっと握って指を絡めた。部長の左手の薬指には昨日私にくれたのと同じ指輪がはまっている。

「明日から、ちゃんとつけて来てくれ」

ちゃんとつけると、私はどうなってしまうのだろう。



三日間は習慣がないから忘れたことにしたけれど、それ以降は首からチェーンでぶら下げていた。
優一郎が提案してくれたことだ。「これでひとまずは満足だろう」「恥ずかしいから、とでも言っておけばいい」と言うので、その通りにした。大黒部長はやや残念そうに「それならいい。落とすなよ」と私の頭を撫でた。
しばらく話はそれだけだった。大黒部長と二人になってもその話題は出なかったし、私も何も言わなかった。このままじゃ駄目なのだろうか。何度も思ったが、聞こうとすると大黒部長はふらりとどこかへ行ってしまうか、話題を逸らしてしまうので聞けなかった。
けれど、ある日、私がふらふらと休憩時間中に灰島の敷地内を散歩していると、向かいから大黒部長が歩いて来た。

「あ、部長」
「なまえ。いいところで会ったな。君はこういう本を買ったことはあるか?」

書類の束を渡される時と同じだった。ずしりと両手に落ちて来たのは、一冊の分厚い雑誌だ。テレビシーエムもよくやっている、これは、結婚情報誌と呼ばれるもの。表紙だけならテレビでよく見るが、実物はこんなにも分厚いのか、と感心してしまった。
なにが書いてあるのかぱらぱらと中を見てみると、三秒で目が痛くなってきた。

「結構、分厚い雑誌なんですね」
「君にもいろいろ理想があるだろう? 見ておいてくれ」
「凶器みたいですけど」

ぶんぶんと雑誌を振り回していると当たり所によっては相当痛いだろうと思われた。結婚情報誌を頭に受けて重症、なんて笑えないなと思う。それを大黒部長に言おうと口を開くと、部長は「なまえ」と私の名前を呼んで遮った。
いつもなら、好きに遊ばせておいてくれるのに。

「これは真剣な話だぞ」

言われて、雑誌の表紙に視線を落とした。結婚準備、と大きな文字で書かれている。



その鈍器を抱えて、私は優一郎に会いに行った。もちろん仕事は終わらせている。
能力開発研究所はちょくちょく場所が変わるけれど、私は時々手伝いにいくので出入り自由になっている。守衛さんに「こんにちは」と言うと用事はわかっているらしく、優一郎がどこにいるのか教えてくれた。
丁度待機時間だから、と研究員の一人に言われ待機場所まで行くと、優一郎は一人で右腕に包帯を巻いていた。「優一郎」「なまえ?」最近は直接会っていなかったので、電話ではない生の声にほっとした。
大体の事情は話してあるので、話しは早い。私は重たい雑誌を優一郎に見せながら言った。「最近、ちょっとだけ部長がこわい」黒野はふう、と息を吐く。

「なにをそんな今更な話をしているんだ。お前は」
「じゃあ、部長がおかしい」
「あの人はいつもおかしいぞ。お前の前では特におかしいな」

そうだろうか。確かに特別優しくしてくれている気はするが、だからと言って会社で贔屓されているということはない。ボーナスが特別多かったり、能力以上の評価を貰うこともない。
私は優一郎の隣にぴたりと座って、こつ、と頭を預けた。
不安だ。なにを不安に思っているのかはわからない。結婚だって恋人になるのと同じで、いつかは別れるものなのだから、状況としてはより法的な拘束力が出る関係に変わるだけだ。だけのはずだ。そう思っているのに、不安で堪らない。

「ねえ、優一郎、結婚って――」

言葉がそこで止まったのは、大黒部長がこんなところにわざわざ顔を出したからだ。「あれ」珍しい、なんの用事だろうか。と私は目を丸くする。
部長は私と優一郎を交互に見て、私の隣に腰を下ろした。

「なんの話だ。俺も混ぜてくれ」
「部長も、なにかの待機時間ですか」
「そんなところだ。それで、なんの話をしていたんだ?」
「……なんだっけ、優一郎」
「鯛めしの話だろう」
「そうそう」
「鯛めし……?」

突然降って湧いた鯛めしの話は、それなりに盛り上がった。



大黒部長は恋人に対して案外マメな人らしく、週に一度は食事か、きっちりとしたデートの時間があった。忙しい時は無理に会わずに月に一度の時もあったように思う。更に私の体力なども考慮してくれているようで、いつも無理なく時間を取ってくれている、という感じだった。
今日は久しぶりに、土曜日の午前中からあけておけよ、と言われていた。私が行きたい場所を提案することもあるが、大抵の場合、完全に大黒部長が計画を立てている。私はそれに乗っかってふわふわしているのが好きなのだった。
部長の運転する車の助手席に座って、私はわくわくしながら聞いてみる。

「今日は、どこに行くんですか」
「ウェディングデスク、というものがあるのは知っているか?」

ウェディングデスク。私はぼんやりとイメージしてみるが、うまくいかなかった。ただ、なにをするところなのかはわかる。結婚式相談所と言うくらいだから、結婚についてあれこれと相談に乗ってくれる場所なのである。たぶん。

「そ、存在くらいは」
「そこに行く」
「今日ですか?」
「今日だ」

私ははじめて、部長とのデートで帰りたい。と思った。これはつまり、行きたくない、と思っているのだろう。しかし、はじめての場所を怖がっているのか、話が進んでしまうことが怖いのか、判然としない。もしかしたら、部長があまりに淡々としていることが怖いのかもしれない。
とんでもないことが起こってしまうんじゃないかという不安は、依然ある。

「……来週になりません?」
「してもいいが、何故今日は嫌なんだ」
「いえ、だって、」
「まあ、気分じゃないなら今日はやめるか。予約もしてあるがしかたな」

私はつい、部長の服を掴んでしまった。予約までしてあるなら、それを断ってまで他の場所に行くのは悪い。「あの、」きっと、大丈夫だ。一回相談所に行ったくらいでなにもかも決まってしまうわけではない、はず。話を聞くくらいなら。

「い、きます」
「いいんだな」

やっぱり部長は今日行きたかったのだ、と思う。普段は滅多に部下に対して自分の主張を曲げないけれど、私が嫌だということは絶対にしない。されたことがない。「はい」と改めて頷くと「よし」と部長は笑みを深めた。



そこから先のことは、あまりよく覚えていない。
部長と痛いくらいに手を繋いで、奥まで入って行って、何人か他にカップルの姿を見かけて、あの人たちはどういう気持ちなのか聞いてみたいなあ、と思っていたら気付くと部長とスーツの女の人がなにやらいろいろ言葉を交わしていた。
私には何一つとして頭に入って来なくて、頷くタイミングもわからなかった。
女の人に話しを振られても何を言われているのかわからなくて、大黒部長に「なまえ? それでいいか?」と聞かれてようやく頷いた。もちろん、なにがいいのかはわからない。ただ、部長がいいというのだから、悪いことではないのだろう、とそれだけだった。
心臓がどくどく煩い。
血液がどんどん熱くなって、頭がぐらぐらとした。
出されたお茶を半分くらい一気に飲んだが駄目だった。
「なまえ?」部長に声をかけられたのはわかる。「大丈夫です」と返したと思う。自分の声がうまく聞き取れない。正面のお姉さんの言葉はほぼ聞こえない。リラックスできるようにだろうか、店内を流れている音楽が少しずつ遠くなっていく。
視界の端から黒くなって、
気が付いたら、病院のベッドで寝ていた。



目を開けると、大黒部長が心配そうに私の顔を覗き込んでいた。「なまえ」私は名前を呼ばれたので返事をする。「はい」そこでようやく、部長はほっとして、ベッドの横に置いてある椅子にどっかりと座った。

「体の調子が悪いのなら、そう言ってくれ」

一つずつ思い出す。
大黒部長がしている腕時計を見ると、もう夕方だった。
私は半日くらい眠っていたようだ。

「ごめんなさい」
「いい。俺の方こそ悪かったな」
「いえ、部長は」

部長は悪くない。
私がゆっくり左右に首を振ると、部長は私のほうへ手を伸ばした。いつものように頭を撫でてくれるつもりなのだろう。「っ」体が、びくりと震えた。

「なまえ?」
「あ、」

部長の指先を避けるように体が動く。
ぱたぱた、と絶え間なくシーツに涙が落ちていく。何故泣いているのだろう。自分の感情を上手く伝えられずに俯いた。「どこか痛むのか」と大黒部長が優しいので余計に涙が出る。私はまた左右に首を振った。痛くない。身体もおかしくない。でも、涙が出る。

「ごめんなさい」

なんで謝っているのか、わからない。
部長はしばらく黙ってそばに居てくれたが「飲み物でも買ってくる」とどこかへ行ってしまった。



次に部屋に入ってきたのは、大黒部長ではなかった。
嫌に時間がかかっているなあと思っていると、がらりとドアが空いて、金色の瞳と目があった。

「あれ? 優一郎」
「大丈夫か」
「大丈夫。ただ、涙が止まらないだけ」
「かわいそうだな」
「顔が怖いよ」

近くに寄って来た優一郎は虐めがいのある獲物を見つけた時の目をしていた。
とは言っても優一郎も私を虐めたことはない。不器用に両手を広げて、ぎゅう、と私を抱きしめてくれた。私も優一郎の背に腕を回す。肩のあたりに擦り寄ると、優一郎は、子供をあやすように背中を叩いてくれた。
きっと、大黒部長が優一郎を呼んでくれたのだろう。ありがたい、こういうわけもわからず不安な時は、優一郎の近くが一番楽になる。
「ふふ」いつの間にか、涙はすっかり止まっていた。
優一郎にもそれがわかったのだろう。

「帰るか」
「ごめん、もう少し」

わがままを言ったのに、優一郎は「ああ」と短く返事をして、ずっと背中を叩いてくれていた。彼にも彼の予定というものがあっただろうに。申し訳ないことをしてしまった。近いうちにちゃんとお礼をしなければ。
あたたかくって気持ちよくて安心して目を閉じると、優一郎はするすると私の背中を撫でた。

「優一郎」
「どうした」
「優一郎は、変わっちゃわない?」
「俺は俺だ。ずっとそうだっただろう」

そうだね、と私は言う。そうだ。優一郎はずっと、出会った時から優一郎だ。私の大切な幼馴染で、理解者であり友人で親友。
一番の親友だ。
一番の親友は、きっと死ぬまで一番の親友だから、この関係が大好きだ。



やってしまった、という気持ちが強い。
自分が一番わかっている。罠に嵌めるようなやり方をした。なまえが混乱しているのは見ていたらわかった。ただ、混乱しているのはわかるのだが、本人も、何にどう心が反応しているのかわからなかったのだろう。
わかろうとしていたのに、わからせなかったのも俺だけれど。

「能力査定を、とか言い出さないで下さいね。部長が呼び出したんですから」

黒野は、眠ってしまったなまえを抱えて病室から出てきた。もう涙は止まったようだった。黒野のくせに生意気なことである。しっかり期待した成果をあげてきた。安心しきった顔で眠るなまえを見ていると、奪い返したくなるが、起こしてしまうのもかわいそうだった。
最近、眠れていなかったのもわかっていたのだ。

「なにか、言っていたか」
「何も」
「嘘を吐くな」
「俺には変わって欲しくないと」
「……俺だって何も変わっちゃいない」
「なまえにはそうは見えなかったんでしょう」

なまえは、俺に遊ばれていると思っていた。最初から今までずっとである。プロポーズをしてもまだ遊びの延長だと思っているのだろう。
これは特別な想いなのだと伝わるようにあれこれ手を尽くしたのだが、彼女は呑気というか能天気というか、いつも上機嫌にふわふわとしていて掴めない。
そんな彼女を混乱させて絡めとろうとした。それが駄目だった。しかし、真正面からぶつかるよりは勝算があると見てやったことだった。良い線はいっていたのだろうが、やや、急ぎ過ぎたかもしれない。
はあ。

「なまえの考えていることが全くわからん」
「なのに結婚しようとしたんですか?」
「だから結婚しようとしたんだ」

なまえの恋人になってすぐのこと、俺は色よい返事を貰えたことに浮かれて、黒野に「恋人になったぞ」とわざわざ教えてやったことがある。こいつは「そうですか」と興味がなさそうな顔をして言った。表情が揺れたのはほんの一瞬だった。黒野はその一瞬を誤魔化すように「なまえと長く一緒にいたいなら、俺のことを引き剥がそうとしないほうがいいですよ」と忠告した。なにをバカなと思ったのだが、黒野の言う事はその通りで「黒野と距離が近くないか」となまえに言うとなまえは居心地が悪そうに自分の体を抱いて「……親友なんです」とだけ言った。注意深く観察した結果、不用意に引き離そうとすると俺から離れていくのだろうと判断できた。
黒野はまた、なんでもないことのように言う。

「なまえは結構怖がりですよ」
「お前のメンタルはどうなっているんだ? お前だって俺がなまえの恋人なのは面白くないはずだろう」
「ええ。嫉妬で狂いそうです」
「はッ」

ああ、思わず腹の底から笑ってしまった。

「それは、こっちの台詞だ」


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20200811;はいじまさんど、この話は本にしたい…なにかしら反応頂けたら速度に関わるのでよかったら…こちらから…。

 

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