とある平和な世界にて@/Ai


サイバース世界は自由でいいところだけど、なまえと言うAIはなんだか少し不自由そうで、自分の区域も持てないで、いつも誰かの簡単な仕事を手伝ったり、仕事を探したり、俺みたいに遊んでいたりした。
ここ最近では、なんだか、せっせと何かを探している様子であった。

「なあ、なまえ。なにしてんだ?」
「四葉ってやつが欲しくて」
「ヨツバ?」
「これ、この葉っぱ」
「あー、その辺にいっぱいあるやつな! それが?」
「これは、葉っぱが三つだけど」
「うんうん」
「四つのやつがあるんだって」
「マジで!?」
「……人間の世界には」
「あー……、なるほどな」
「でももしかしたらあるかもと思ってさがしてて」
「ふうん。探してどーすんの? みんなに自慢する?」
「それもいいけど、風のイグニスにあげたくて」
「えっ」
「え? ダメかな」
「ダメじゃないけどー、俺にはくれない?」
「二つあったらじゃああげる」
「やったぜ。ってあれ? そうするとお前、自分のは?」
「いいよ。自分のは。ふたりが持っててくれるなら」
「そういうもんか?」
「うん」
「よし、暇だし俺も探してみるか!」
「ほんとに? あ、でも、」
「なまえはともかく、貴方に遊んでいる暇はありません」
「うわ……」

こうなったら逃げることは出来ない。俺は大人しく捕まって、なまえに手を振った。がんばれよ、約束忘れるなよ、また今度手伝うからな、と、なまえが見えなくなるまで声をかけていた。
果たしてなまえは、四つ葉のクローバーを見つけることができるだろうか。次回に続く!(なんちゃって)


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20190125:イグニスたちほんと、最終的には仲良くしてね絶対だよ…。
 
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