相乗効果 「宍戸、見てみて〜!」 振り返るとジローが巨乳になっていた。 サッカーボールか? 「くっだらねーなあ」 「うしし!がっくんやったらね、忍足の顔、真っ赤だったって!」 「小学生かよ。アホだな〜」 「だから宍戸も鳳にしてみて!」 「はぁ?…あいつとかドン引きしそうじゃねえ?」 「じゃあさ、鳳がちょっとでも喜んだら帰りコンビニでなんかおごるし!」 「んー。こずかい前だし働くか」 「やったー!」 というわけで、コートの隅でストレッチしている長太郎に近寄って行った俺とジロー。 「長太郎」 「あっ、ししどさ…わあ!なんてことしてるんですか!」 実験大成功。 長太郎のやつ、顔を真っ赤にして大慌てだ。 「こんなんで喜べるのか、長太郎…」 「今日のおやつだぜ!メロン!」 そういえば、ふくらみはボールじゃなくてメロンだった。 跡部からの差し入れで、一玉一万円もするというから、庶民の俺はものすごくドキドキしてしまう。ジローは勇者だ…。 「宍戸さん、出して下さい!小学生じゃないんだからっ」 「え?」 「メロンのせいでシャツ上ずって、お腹見えてるじゃないですか…なんかほっぺも赤いし!まずいですよっ!」 そういえばコイツは俺の身体で充分興奮できるヤツだったか…。 End. 前 Text | Top |