愛が生まれた日 ジロー編 この木の下は、昼寝に最高〜。 今日は真面目に部活やろっかなぁとか思ってたんだけど…予定変更ね。 思い通りに生きられるなんて、そんなの人生じゃないよ? …あー…、…早速…ねむ、け、が…… ……ん…? なぁに? だれ? …ああ、宍戸と…オートリじゃん。 俺を迎えにきたって?あとべに言われたから? えー、やだよ〜、まだ寝てないもん。 あぁもう、耳元でがんがん怒んないでよ、宍戸。 わかったー。わかったから。 そんなら、チョタローがおんぶしてってくれるなら、いいよ? わー、宍戸がもっとうるさくなったっ。 自分で歩け、甘えんじゃねぇジロー!……って、…………いーじゃん。 いいじゃんいーじゃん。たまには甘えたっていーじゃんか。樺地はいつもおんぶしてくれるよ?今日はチョータローの気分なの。 じゃないと俺行かないー。ここで寝るもん〜。 寝たいって言ってるのに、ちょっとおんぶしてくれたら練習戻るってゆってるじゃん。 これすんげー譲歩してるじゃん?オートリだって、いいですよ宍戸さん。俺、ジロー先輩おぶってきますよ、とか言ってるじゃん、ほら。 あ、宍戸が諦めたっぽい顔しはじめた。 ……ちっ…しょうがねぇな…今回だけだ。 …って、宍戸………すっかり「長太郎は俺の物」気取りだよ…ジャイアンじゃないんだから。 はぁー、もう。 おんぶしたらしたで、むっつり顔だし。……宍戸のバカ。 チョータロー、宍戸のやきもちがこわ〜い。 って言ってやる。 あー、怒った怒った。 それとも図星なの?顔、真っ赤じゃん。 ん?オートリは耳赤くする必要ないから。 なに本気にしてるの? ハイハイ、あとで勝負してやるよ、宍戸。 俺だって負けねえし〜。 ……あーあ。 目ぇ覚めちゃったじゃん。 End. 前 次 Text | Top |