◆中学生日記 | ナノ

02/18:お昼休み。


カフェテリアにて、日吉と樺地とランチ兼ミーティングをしていた時のこと。

日吉の携帯が鳴って、俺達に一言謝った日吉はそれを開いた。

「……ふっ」

ってディスプレイ画面を見て薄く笑う日吉。

「……」
「……」

俺と樺地は唖然とする。
だって、日吉が携帯画面見て、一人笑うなんて(熱でもあるの?と思ってしまう)

「見ろよ」

うれしそうに(笑ってないけど頬がちょっと緩んでる)突き付けられた画面には、青い空の写真。
真ん中の辺りに楕円形の黒い影が映り込んでいる。
というか滝先輩から送信されてきたんだ?

「…あ。これUFO?」
「そうだ。でも、偽物だ。窓ガラスにシールでも貼ったに違いない」
「…じゃあなんでうれしそうなの?」
「別にうれしくはない。おかしくないか?…あの人なに考えてるんだ。きっと退寮の準備に飽きて、暇潰しにやったんだろうけどな。退屈だからって、これはないだろ」

見解を述べながら、日吉はもう元の無表情に戻っていた。
返事もせずに携帯をしまうと、またミーティングの話を始めた。


……なんというか、その、仲は良いんだね。
俺と宍戸さんとは温度が違うというか。なんというか。


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